もうすぐ5月!待ちに待ったNHK放送技術研究所(技研)の一般公開イベント、「技研公開2017」が、5月25日(木)~28日(日)の4日間で開催されます。昨年は注目度が高かったのか、基調講演を聞けなかったので、今年は早めに到着して必ず参加したいと思っています。
NHK放送技術研究所の一般公開「技研公開2017」とは?
毎年開催しているNHK放送技術研究所、通称:技研が一年に一度、研究成果を一般公開する場です。NHKの技術者も多く、最先端技術に触れる機会も多いこのイベント。子連れでもけっこう楽しめるので、出かけてみることをお勧めします。
今年は、2020年の東京オリンピックをターゲットにした研究開発や、その先を考えて取り組んでいる研究が主な展示になりそうです。
【開催期間】 平成28年5月25日(木)~ 28日(日) 10:00~17:00
【会 場】 NHK放送技術研究所( 東京都世田谷区砧1-10-11 )
【入 場】 無料
今年のみどころは、東京オリンピック関連?・・・かは、わかりませんが、4K8K関連のものは、「スーパーハイビジョン」「立体テレビ」「次世代デバイス」あたりになるでしょう。
また8Kのモニターで何を映すのか、わかってきました。
https://cyclestyle.net/article/2017/05/18/48323.html
順番に何をやるのか見ていくと・・・
スマートプロダクション
AIを活用したスマートプロダクション
より迅速・正確に番組制作を支援
番組制作のための音声認識
番組から取材映像までさまざまな音声を認識
テレビ映像における顔認識技術
出演者の登場シーンを簡単に検索
スポーツ番組への手話CG自動付与
聴覚障害者の皆様により楽しんでもらえる番組を目指して
リアルタイム競技データからの音声ガイドの自動生成
生放送番組への音声解説の付与を目指して
好ましい音声ガイドの要件
わかりやすい音声ガイドを目指して
展示はどんなものになるのか?
私たちにとても身近な題材が多く、ニュースってこうやって作っているんだとか、これから未来のテレビはこうなるのかな?とかそういった想像も掻き立てられるのがこの展示。
そういった意味では、子供と行くのも悪くないんです。
昨年の様子はこちらも
インターネット活用技術
IoT連携で広がるテレビ×ネット×ライフ
Hybridcast Connectの拡張による新しい視聴体験の創出
メディア統合プラットフォーム
多様な配信メディアに対応したコンテンツ視聴の実現に向けて
行動連携サービスとその基盤技術
テレビ×ネット×ライフを支えるフレームワーク
テレビ視聴ロボット
テレビ番組を一緒に楽しむパートナーを目指して
安全な放送通信連携サービスのためのプライバシー保護システム
個人データの安全な利活用に向けて
展示はどんなものになるのか?
ハイブリッドキャストっていろいろなことが出来ますけど、展示をみながらこんなことが出来る、あんなことが出来ると確認できる展示だと思います。
また、テレビだけではなく、スマホやタブレット、そのほかいろいろな機器でテレビ放送は見られますが、これからの放送ってこんなだよと分かりやすく展示していると思います。
東京オリンピック・パラリンピック
三次元被写体追跡スポーツグラフィックスシステム
リプレーシーンをビジュアルに分かりやすく
インタラクティブな視聴を実現するネットサービス技術
ネットならではの新しいスポーツ視聴を目指して
スポーツ番組の音声ガイド
視覚に障害がある方にも番組を十分に楽しんでいただくために
実空間センシングによるスポーツ中継向け新映像表現技術
スポーツをより楽しくわかりやすく
ウルトラ指向性マイクロホン
遠方からのよりクリアな音声収録を目指して
展示はどんなものになるのか?
これは、見てみないと分からないのですが、スポーツの中継時も、4Kや8K画質の撮影機材を使うようになってきているので、遠くから撮影されたものでも、一部切り抜いてアップにしたり、インターネットでその人の情報をリアルタイムで見られたりと、便利さと綺麗さをアピールするのでは?
スーパーハイビジョン
フレーム周波数120Hzに対応したシート型ディスプレー
大型で軽量な8Kスーパーハイビジョン家庭用ディスプレーを目指して
フルスペック8K制作システム
高精細で動きぼやけが少なく色鮮やかな映像制作を実現
8Kレーザープロジェクター
フルスペック8K映像を大画面で表示
進化する8K撮影・記録技術
8Kスローモーションシステムと
8Kカムコーダ―
8Kスーパーハイビジョンの撮影を支える技術
オートフォーカス技術と電子式
可変NDフィルター
22.2マルチチャンネル音響用デバイス
ワンポイントマイクロホンと薄型スピーカー
HDR/SDR一体化制作カメラと色再現
効率的な制作と自然な映像再現を目指して
IPネットワークを利用した番組制作システム
番組制作設備の効率的な運用を目指して
中継制作の可能性を広げるスマートFPU
双方向通信機能を生かした高信頼の無線IP回線
8KスーパーハイビジョンFPU
8K映像の生中継を目指して
次世代地上放送システム
地上放送の高度化に向けて
次世代地上放送システムのための音声符号化方式
MPEG-H 3D Audioによる高効率符号化と多機能化
大画面での視聴が好まれるコンテンツの特徴
8Kの広視野視聴環境に効果的な映像を制作するために
スーパーハイビジョン衛星放送の受信システム
2018年の実用放送開始とその先の本格普及に向けて
展示はどんなものになるのか?
4Kや8K放送をするにあたって、データーが重いのでその圧縮技術の説明であったり、その中継はどうやってやるのか?とか、2018年の4K8Kの実用放送はこうやってやります。という展示になると思います。
立体テレビ
並列型インテグラル立体ディスプレー
立体映像の多画素化を目指して
インテグラル立体テレビの要素技術
実写・動画の撮影から表示まで
電子ホログラフィー用狭画素ピッチ空間光変調器
ホログラフィーによる将来の立体テレビを目指して
光フェーズドアレー
レンズアレー不要のインテグラル立体テレビを目指して
展示はどんなものになるのか?
昨年も展示のあったホログラフィーによって立体化された物の展示や、この技術を使って何ができるのかなどの説明になると思います。
次世代デバイス
環境に配慮した量子ドットEL素子
広色域ディスプレーの実現に向けて
シート型ディスプレーに向けた高速駆動薄膜トランジスター
酸化物の導体化現象を利用した大電流化技術
高色純度有機ELデバイス
有機ELディスプレーの広色域化を目指して
3次元構造撮像デバイス
信号処理回路の改良により画素を微細化
光電変換膜を積層した固体撮像デバイス
8Kスーパーハイビジョンカメラの高感度化を目指して
有機撮像デバイスの高画質化に向けた要素技術開発
小型で高画質な単板カラーカメラを目指して
高速記録を目指す磁性細線メモリー
可動部の無い高速記録デバイスの実現に向けて
展示はどんなものになるのか?
この展示が一番面白くて、数年先の未来の商品や技術が一番見えると思います。
体験型・その他展示
NHK技術の活用と実用化開発の紹介
社会に貢献するNHKの技術
放送用VTRの変遷
放送博物館コーナー
インテグラル立体の飛び出す絵本
バーチャルリアリティーを体感してみよう
ラインアレースピーカーによる3次元音響再生
視点を切り替えて楽しもう!MMT配信技術による新たな視聴体験
展示はどんなものになるのか?
ここの展示も子供も楽しめるコーナーです。毎年大人も納得の体験コーナーなので、私も楽しみです。
基調講演について
◆5月25日の分
基調講演 午前10:30 ~ 11:15
「2020年、その先のテレビへの期待」
株式会社インフォシティ 代表取締役 岩浪 剛太 氏
基調講演 午前11:15~ 12:00
「VR, AR, UHD+…television in 50 year’s time – can we predict it
today?」
EBU(ヨーロッパ放送連合)技術顧問 David Wood 氏
研究発表 午後1:00 ~ 1:30
「テレビ映像における顔認識技術」
ネットサービス基盤研究部 上級研究員 河合 吉彦
研究発表 午後1:30 ~ 2:00
「番組制作システムのIP化へ向けた技術開発」
伝送システム研究部 小山 智史
研究発表 午後2:00 ~ 2:30
「実用的なフルスペック8Kカメラの実現を目指して」
テレビ方式研究部 中村 友洋
午後2:30~3:00は休憩時間
研究発表 午後3:00 ~ 3:30
「スポーツ番組を解説する「音声ガイド」生成技術」
ヒューマンインターフェース研究部 主任研究員 熊野 正
研究発表 午後3:30 ~ 4:00
「空間認知特性に基づいた自然なインテグラル立体表示技術」
立体映像研究部 澤畠 康仁
研究発表 午後4:00 ~ 4:30
「高色純度緑色有機ELデバイスの研究開発」
新機能デバイス研究部 深川 弘彦
◆5月26日の分
シンポジウム 午前10:30 ~ 12:00
「AIで広がる公共放送の可能性」
シンポジウム 午後1:00 ~ 2:30
「ネット時代の視聴者が求める“テレビ”とは」
シンポジウム 午後3:00 ~ 4:30
「フルスペック8K スーパーハイビジョンの魅力を探る」
さいごに
私はもちろん今年も行く予定です。でも、遠いんだよな・・・と毎年思ってます。
駐車場はありません。
しかし、どこの駅を利用してもバスを利用しないと行けません。行くの大変な場所です。いつも渋谷からバスに乗りますが、30-40分かかります。
NHKのHPにも詳しい行き先が載ってますが、こちらに詳しく書いているので参考にどうぞ。
https://aoi-travel.net/2016/05/27/2016-nhk-giken/
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