明日5月26日から始まる「NHK技研公開2016」。昨日は報道向けにプレス対象の見学会をしたようです。もちろん私はプレス参加なんてできませんが、今年の見どころを見てみたいと思います。1~2時間とかでは、時間も足りないので、ゆっくり見たいなら朝から出かけましょう!
今年の見どころは?
東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年に最高水準の放送・サービスを実現するために、新たな価値を提供できるサービスの創造に積極的に取り組んでいます。
技研が1995年に研究開発をスタートさせた次世代の高臨場感放送スーパーハイビジョン(8K)は、今年の8月1日に衛星による試験放送開始を迎え、2018年の実用放送に向けて着実な一歩を踏み出します。
行けば冊子が貰えますが、要点を本当に集約したものです。先に予習したい方は、下記PDFを見てから行きましょう。50枚近くありますが、これを印刷して持っていくのが一番です。
//www.nhk.or.jp/strl/open2016/pdf/all.pdf
展示項目の柱
- 「スーパーハイビジョン」
- 「インターネット活用技術」
- 「スマートプロダクション」
- 「立体テレビ」
- 「次世代デバイス」
この赤字を重点項目とし、時代にふさわしい公共メディアに進化するために、研究を行っています。予算も他の民間企業と比べれば潤沢で、NHKが先陣切ってさまざまな研究を行っています。
基本的には、1階の入口すぐのエントランスホールの展示が目玉であり、ある意味目をひくもの、万人受けするものがここに集約されます。
会場は、1階、地下1階が展示になります。講演などは1階と7階で行われます。
館内案内図:https://www.nhk.or.jp/strl/open2016/map/index.html
講演スケジュール:https://www.nhk.or.jp/strl/open2016/lecture/index.html
4Kや8K関連なら、どこ見ようか・・・
フレキシブルディスプレイ用有機ELデバイス
場所:エントランスホールの予定 E2
昨日5月24日に、「フレキシブルディスプレイ用有機ELデバイス 酸化に強く・長寿命・省電力のOLED開発に成功した」
と報道発表があったばかりのもの。
通常の有機EL素子とは、逆の構造にしたことで酸素や水分影響を受けづらい素材の有機EL素子を開発し、シート型ディスプレイの長寿命化が期待できます。また値段が安くなることにも期待します。
これはエントランスホールで展示する予定。1mmという薄さを実現しており、今回は4Kモニターを4枚組み合わせて、全体で130インチの画面となってるようです。
8K スーパーハイビジョンシアター
場所:技研講堂(入場は定員制)A5
これまでNHKが撮影してきた8Kスポーツコンテンツのダイジェストを見られます。3,300万画素の超高精細映像と22.2マルチチャンネルの3次元音響で、スポーツの躍動感を感じられます。22.2チャンネルの音もなかなか不思議な感じ。立体的に聞こえるので面白いです。

開催日時:
5月26日(木)午後1:00~午後5:00
5月27日(金)~ 5月29日(日)午前10:00~午後5:00
いよいよ始まるスーパーハイビジョン放送
場所:地下1階 F3
展示は、ポスターなどのパネル展示になると思いますが、これから試験放送が開始されるスーパーハイビジョンの受信機器の展示をはじめ、家庭での受信イメージも紹介。本格普及に向けての取り組みも紹介。説明員は必ずいるので、なんでも不明点は質問できます。
なかなか聞ける場所もそうですが、聞ける人もいませんのでどんどん聞いちゃいましょう。
8K用長期保存用メモリードライブ
場所:地下1階 A4
これも昨日5月24日に、「8Kスーパーハイビジョンアーカイブ用 ホログラムメモリードライブを開発」
と報道発表があったばかりのもの。
大容量のデータを保存するアーカイブ市場では、長期信頼性、自然災害等への耐久性、運用コストの低減などが要求されます。とりあえずは、NHKアーカイブスで使われることになるでしょう。
現行のHDD、磁気テープ、光ディスク、半導体メモリではこれら条件を同時に満たせなかったのですが、昨年東京理科大学で、次世代の2TBという大容量ホログラムメモリの技術開発に成功しています。こちらも3年後の実用化を目指しています。
8K圧縮映像信号をホログラムディスク(CD・DVD・BlueRayのような次世代DISC)に収録・再生できると言います。プロトタイプですが、これから商品化されるのか楽しみですね。
子連れ・カップルで体感できそうな展示は?
個人の好みはあるでしょうが、立体テレビあたりが楽しめると思います。
特別な「めがね」不要で、自然な立体像を見ることができる立体テレビの研究を進めて
います。「インテグラル立体表示」と「ホログラフィー表示」という2種類を展示。
インテグラル立体テレビとホログラフィー表示
場所:1階 D1 D2
会場では「8Kディスプレーを用いたインテグラル立体」や「静止画ホログラム」などを公開。このホログラフィー方式の立体像を広視域化するための機器の研究も進めています。
スポーツグラフィックスのための空間情報取得技術
場所:地下1階 C6
スポーツ競技を分かりやすく伝えるため、多視点映像とCGを融合した新しい映像表現の実現
を目指しています。ボールの着地点・軌道を表示したり、CGと組み合わせ新しい放送が生まれるかもしれません。
番組技術展でも、これを利用してボールを投げて、軌道を表示し子供に人気のブースになっていました。今回も同じものがあるかは不明ですがブースが広いのでありそうです。
5月28日(土)5月29日(日)KIDS向けイベントあり!
子連れにぴったりなので、家族で行きましょう。科学の好きな子供に育つかも?
スタンプラリー
開催日:5月28日(土)・ 5月29日(日)
開催時間:午前10:00~午後4:30
みんなで体験!工作広場(7階)
場所:7階
開催日:5月28日(土)・ 5月29日(日)
開催時間:午前10:00~午後4:30
Eテレ「すイエんサー」、「ノージーのひらめき工房」が工作広場を開催します。
ファミリーで、お友だちどうしで、誰でも楽しめるイベントです!
ガイドツアー
場所:1階 エントランス
開催日:5月28日(土)・ 5月29日(日)
開催時間:午前10:20~午後3:30
所要時間:約1時間/1日32回開催
技研職員によるガイドツアー
技研公開 2016
【開催期間】 平成28年5月26日(木)~ 29日(日) 10:00~17:00
【会 場】 NHK放送技術研究所( 東京都世田谷区砧1-10-11 )
【入 場】 無料
駐車場はありません。
しかし、どこの駅を利用してもバスを利用しないと行けません。行くの大変な場所です。いつも渋谷からバスに乗りますが、30-40分かかります。
NHKのHPに詳しい行き先が載ってます。
//www.nhk.or.jp/strl/open2016/access/index.html
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