先日、シャープが世界初の8Kテレビ「AQUOS 8K」を発表しました。発売は70インチモデル(LC-70X500)のみ。12月1日に発売される予定で、価格はオープンプライス。(予想価格は100万円前後)8Kのテレビって気になります。一体、どんなテレビなのでしょう?
シャープ 世界初の8Kテレビ「AQUOS 8K」発表
他社に先駆けて8K商品開発
シャープはこれまで日本市場で以下のように、他社に先駆けて8K関連商品を開発してきました。
- 2015年10月に8K液晶パネルを採用した「85型8K映像モニター LV-85001」開発。
- 2016年には8K(スーパーハイビジョン)放送の受信が可能な「高度広帯域衛星デジタル放送受信機 」を開発。
- 2017年6月には「70型8K映像モニター LV-70002」を発売。
以下も宜しければ参考に。
LV-85001について
8Kチューナーについて
LV-70002について
世界で初めての「民生用8K対応テレビ」登場
この“8K”の魅力を世界中の方に体験して貰いたい!ということで、世界初の「8K対応液晶テレビ※」と「8K映像モニター※」の『AQUOS 8K』シリーズを、日本・中国・台湾・欧州の4地域で発売します。
まず、世界初の「8K対応液晶テレビ」を本年10月から中国で、12月には日本で発売。また「8K映像モニター」を2018年2月から台湾、3月に欧州で販売する予定といいます。
この『AQUOS 8K』こと「LC-70X500」は、地上/BS/110度CSデジタルチューナーを搭載した、世界で初めての「民生用8K対応テレビ」となります。
日本での発売価格は、オープンプライスですが、100万円前後の予定です。
※【8K対応液晶テレビ】8K映像の表示が可能な画素数7,680×4,320の液晶パネルを搭載し、8K映像の入力が可能なHDMI入力端子を搭載した民生用液晶テレビ。本機単体にBS・110度CSによる4K・8K放送を受信する機能は搭載していません。
※【8K映像モニター】8K映像の表示が可能な画素数7,680×4,320の液晶パネルを搭載し、8K映像の入力が可能なHDMI入力端子を搭載した民生用映像モニター。
8K対応液晶テレビ『AQUOS 8K』70型 LC-70X500
2018年12月開始予定の8K実用放送に先駆け、シャープは、8K解像度の高精細・高画質液晶パネルを搭載した「8K対応液晶テレビ」<LC-70X500>を発売します。
『AQUOS』シリーズの最上位モデルです。シャープが長年『AQUOS』で培ってきた広色域・高輝度技術などにより、これまでにない映像体験が可能となります。
どんなテレビなの?特長は?
1.8K高精細液晶パネルを搭載した「8K対応液晶テレビ」
参考://www.sharp.co.jp/corporate/news/170831-a.html
フルハイビジョン(1,920×1,080画素)の16倍、約3,300万画素(7,680×4,320画素)の高解像度。
2.現行デジタル放送や4K映像を、8K解像度にアップコンバート
参考://www.sharp.co.jp/corporate/news/170831-a.html
現行デジタル放送や4K映像を、8K解像度にアップコンバートし、様々なコンテンツも高画質に楽しめる。デジカメで撮影したJPEGデータも、8K表示に対応。
3.リアルな色再現「リッチカラーテクノロジープロ」
参考://www.sharp.co.jp/corporate/news/170831-a.html
広色域技術「リッチカラーテクノロジープロ」は、地上デジタル放送で使用されている色域(ITU-R BT.709)を超える。
4. 「メガコントラスト」
メガコントラストについては、LEDバックライト制御によりコントラスト感を向上。
参考://www.sharp.co.jp/corporate/news/170831-a.html
光源や光源を受けて反射する輝き部分を映像信号から解析し、そのエリアにあるLEDバックライトの輝度を周囲よりも高めて、輝きを復元する映像補正も行う。
5. 8K解像度でのHDR規格(HLG・PQ方式)にも対応
参考://www.sharp.co.jp/corporate/news/170831-a.html
8K解像度でのHDR規格(HLG・PQ方式)に対応。
HDR規格で収録された広い輝度情報を画像処理エンジンで忠実に復元。
高輝度・高コントラスト・低反射の8K液晶パネルで、風景の奥行きや素材の質感まで感じられるリアルな映像を再現します。
スペックについて
品名 | 8K対応テレビ |
---|---|
型式 | LC-70X500 |
液晶パネル 画面サイズ (横×縦/対角) | 70型 (153.9cm×86.6cm/176.6cm) |
画素数 | 水平7,680×垂直4,320 画素 |
視野角 | 上下176度、左右176度 |
使用光源 | 直下型LED |
表示フレーム | 60Hz、59.94Hz |
スピーカー | フルレンジ 2個、サブウーハー 1個 |
音声実用最大出力 (JEITA) | 35W(10W+10W+15W) |
8K用接続端子 | 8K映像対応端子1系統(HDMI 4本使用) |
受信チャンネル | 地上デジタル(ワンセグを除く)011~528ch(CATVパススルー対応)、 BSデジタル001~999ch、 110度CSデジタル000~999ch |
その他接続端子 | HDMI入力4系統4端子(入力2:ARC対応)、 AV入力1系統1端子(入力1/入力6/入力7音声入力兼用)、 アナログRGB入力端子、 アナログ音声出力1系統1端子、デジタル音声出力(光)1系統1端子、 ヘッドホン出力端子、 地上デジタルアンテナ入力端子、 BS・110度CSデジタルアンテナ入力端子、 USB 2端子(USBメモリー用/USBハードディスク用)、 LAN端子(10BASE-T/100BASE-TX) |
付属品 | テーブルスタンド(組立式)、リモコン、単4形乾電池(アルカリ)、 電源コード(約3m)、AV端子変換ケーブル、B-CASカード、 転倒防止用部品一式(取付済み)、取扱説明書、保証書 |
表示フレームは60Hz。
地上・BS・110度CSデジタル放送チューナーを搭載しますが、BS・110度CSによる4K・8K放送は受信しません。
8Kチューナーは搭載しませんが、8K信号入力用に、HDMIを4本使用する「8K映像対応端子」が1系統あるので、来年に発売される8Kチューナーを買ってここに接続するのでしょう。
気になる8K実用放送は?
また、2018年の8K実用放送に合わせて発売予定の「8K放送対応受信機(別売)」を接続すれば8K実用放送も視聴できるので、8K高画質でそのまま楽しむことが可能です。
この受信機は、2018年年末発売予定。商品情報や価格に関しては公表してません。また8K放送を視聴するためには、8K対応のアンテナ・ブースターなどへの変更・工事が必要になります。
8Kテレビ100万円は高い?安い?
発売価格の100万円という価格設定については、最初の4K大型テレビの投入価格が80万円だったので、8K画質という付加価値を追加し、8Kで100万円は妥当と、シャープは語っています。
私もこれに対しては妥当かどうかは分かりませんが、安いとは思います。皆さんはどう思いますか?
また気になる国内の電機会社たちは、相次いで有機ELテレビを投入しています。そこをシャープは独自の8Kテレビで対抗する形です。
シャープは8Kで、ライバルに先行して世界展開を狙います。
これからの予定は?
プレス向きに語った会見によると、
今後は、「60、65、75、80インチなど大型テレビの8Kラインナップを順次そろえていく。また2020年度には、シャープの60型以上の液晶テレビの半分を8Kに変える」と言います。意気込みが伝わってきます。
またここでも、有機ELとの比較を語っています。今の時点では、高精細という点では、世の中の頂点にいるデバイスが液晶ということで、その液晶の特徴を生かした最高峰のものを作りたいと言う事みたいです。
また8Kの次は16Kかとか思ってしまうところではありますが・・・・
ここで、8Kとは?おさらい
ご存知“8K”とは、フルハイビジョンの16倍の高解像度を持つ超高精細映像です。4K解像度でも表現しきれなかった、肉眼では捉えきれないきめ細かな映像を再現できる技術です。
今後、放送・映像分野に留まらず、医療やオフィス、セキュリティー、サイネージなど様々な分野において、人々の生活やビジネスなど世の中を大きく変えていくことになりそうです。
8Kの世界はもうすぐ?
世界初の8Kモーションライド「8K:VR Ride featuring “Tokyo Victory”」体験してみたい!
https://www.youtube.com/watch?time_continue=2&v=_g53EREq1Uc
8Kのことを言いたいCMなのに、4Kでさえも見えないCM。おかしいだろ?
気になるお値段は、やはり・・・高い。ポイント還元の高いYAMADAさんあたりが良いと思います。
さいごに
さすがに100万円のテレビってなかなか買えるものでもないです。早く値段がこなれてくるのを待つしかなさそうです。
でも東京オリンピック2020で、8K・・・良いよね。8Kで観たいなあ。
どこかで展示する情報などあればまた見に行ってレポートしたいと思います。
関連記事はこちらも