スタートアップ「MUSVI」の「窓」は世界中の人と繋がれる!

元ソニーのエンジニアが立ち上げた「MUSVI」が、「窓」を活用した 空間接続ソリューション事業をはじめます。これからの人と人とのコミュニケーションは、この「窓」が主流になる?

この窓は、ディスプレイでお互いの空間をつなぎ、臨場感や気配まで感じ取れる、どこでもドアならぬ「どこでも窓」なのです。

ツール自体は新しくないけど、未来や安心を感じる

コロナ禍で、世界的に様々な遠隔コミュニケーションツールが広がっています。そんな中でも、人との温度感や伝わるリアルなつながりをみんな求めていますよね。

この「窓」を開発したのは、ソニーで通信技術のエンジニアだった阪井祐介氏が、ソニーを退職し立ち上げたスタートアップ。

この窓は、ディスプレイ、カメラ、スピーカー、マイク、通信を利用して、別の場所にある「窓」とやりとりが可能です。

これまでも、PCやスマートフォン、タブレットで同じことができていたので、珍しくもないのですが、サービスとして、世の中のスタンダードになっていけば、良いなと思うツールですね。

どの家にもこの「窓」が置かれ、離れた家族とやり取りしたり、遠い外国の方とも仕事でやり取りするのも意思の疎通ができるということになりますね。

今現在のオンライン会議は、話す時だけ、映像をONにするだけで、聞いている方はほとんどの方で映像をONにしないですよね。これでは、コミュニケーションが取れているとは言えません。

私自身も、コロナ禍で、会社に行かなくてもある程度、自宅やどこかで仕事ができると分かったものの、まだまだ完全に実現できそうもないなと感じていました。

でも、このツールが世の中に浸透していけば、世界は変わるかなと思うのです。

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映像自体は、8Kは将来的にアリとして、現時点では4Kで映像や音声を伝送できるし、ディスプレイが大きいと本当に窓と言った方がピッタリ来ますね。

だから、窓を活用という言い方をしているんでしょう。窓と言うことによって、機械音痴の方もとっつきやすいかも!

「窓」を活用した空間接続ソリューション事業を開始

すでに50以上の企業や、教育機関、医療機関、地方自治体等に導入しコミュニケーションの場を提供するツールです。

オフィス、現場、医療、介護、地域創生、教育などの領域において、空間を繋いでいるという。

ドラえもんの「どこでもドア」は無理でも、この窓は、「どこでも窓」になっていますよね。

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窓は、55インチの液晶ディスプレイで、比率は20対9。

大きな画面で、縦型なため、等身大の相手と対面できるのが魅力です。

また、双方向同時のハンズフリー通話ができるので、まるで同じ空間にいるかのような気配を感じられるそうです。

「窓」に搭載の技術

目の前にいるような[臨場感] 
①映像/高画質
・4K/8K超解像技術
帯域制限のためHD解像度で伝送される映像を送り先で高解像度に・HDR技術
現実の光に限りなく近いダイナミックレンジでリアリティのある映像を表現
・縦型大画面
4K映像の縦型配置ノウハウを活用して等身大の相手や空間の奥行き感を表現
②音声/高音質
・ステレオエコーキャンセル技術
双方向同時のハンズフリー通話を実現する高音質技術
・音像提示技術
相手の口元や、周辺の環境の音源の位置から音声が聞こえる※開発中
・サラウンド技術
遠隔の空間がつながっているように感じさせる※開発中
③インタラクション
・低遅延伝送技術
自然なコミュニケーションのための低遅延な伝送※日々改善中
・QoS技術
通信環境の変動に対して重要な映像音声データを優先して品質を維持
・セキュア伝送技術
P2Pでのセキュアで安全な通信技術でプライバシーに配慮

今後、MUSVIは、ソニーと協力して「窓」の中核テクノロジーの研究開発を行っていくそうです。

この、離れていても“リアル”に会うことができる「窓」を通じて、リアル空間同士、そして、リアル空間とバーチャル空間もつながるようになり、世界中の80億の人と今まで以上にコミュニケーションが取れ、出会えるかもしれない。

すごい可能性を感じますよね。

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「窓」の導入事例を見ていくと・・・

「オフィス・現場」

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写真を見ると、現場もこうやって現地に行かずに進捗状況が見えるのも良いですね。

現在、鹿島建設株式会社におけるオフィスや建設現場の多拠点コミュニケーション、株式会社コジマプロダクションにおけるアメリカ西海岸スタジオとの遠隔での制作作業、ソニー銀行株式会社でのリモート相談などに導入されています。

距離を超えて相手の気配や雰囲気を感じ、深い信頼関係を築くことで、チームとしての一体感や業務効率を向上させ、質の高いクリエイティブな成果を生み出しています。

図面などを見ながらもミーティングできている様子で、こちらも直感的で良いですね。

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「医療・介護」

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AIホスピタル事業におけるソニーと共同研究の一環で、国立成育医療研究センターの小児患者の家族面会に「窓」が導入されています。

ほかにも、香川大学附属病院での立会い分娩、東京医科歯科大学病院での隔離病棟へのリハビリ指導、株式会社シルバーウッドの「銀木犀」での高齢者と家族宅との遠隔同居やお看取り等にも導入。

医療・介護施設など面会・面接が制限される状況下において、制約を超えた家族や仲間との親和的コミュニケーションを実現しています。

家族と面会された コメントには、今でもあの時の感動は忘れません。まるで窓越しにお話ししているような臨場感。会いたい、一番近くで応援したい、そんな家族の切実な願いを叶えてくれたと言っています。

コロナが収まって今までみたいな日常に戻っても、過疎地の病院の先生不足にも貢献してくれそう。

「地域創生・教育」

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離島や、山間地域でも活用されています。北海道地図株式会社と隠岐や三笠のジオパークで、遠隔でのアクティブラーニング授業をおこなっているそうです。

イベントや展示会はやはり関東で開催することが多いですよね。でもこの地理的な制約を超えたコミュニケーションツールがあれば、交流が増え、学びの機会も増やすことができますよね。

ほかにも可能性は無限

離れていても“リアル”に会うことができる「窓」を通じて、世界中の80億の人とコミュニティーが出会うプラットフォームを提供の予定。

全国に広がる「窓」オーナー同士を「窓」でつなぐ「MUSVIの会」を定期的に主催。新たな出会いをサポート。

さいごに

「窓」は、ソニーが持つ映像・音声・インタラクションの技術を「誰かと共に在る」感覚を大事にするツール。

距離に関係なく、相手が目の前にいて、同じ空間にいる気配を感じるツール。

数年後、このツールがスタンダードになっていそうですね。

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