世界初の8Kモーションライド「8K:VR Ride featuring “Tokyo Victory”」体験してみたい!

 

米国テキサス州で開催中の世界最大のクリエイティブビジネスの見本市「SXSW2017(サウス・バイ・サウスウエスト2017)」に、NHKとレコチョクが共同で、世界初の8Kモーションライド「8K:VR Ride featuring “Tokyo Victory”」を出展。ドーム型のワイドスクリーンとモーションライドで体感し、ヘッドマウントディスプレイを使わずに楽しめるイベントです。

 

昨年は8K:VRでしたが、2017年は8K:VRライドになりました。まずはおさらいしてみたいと思います。

「8K:VR」とは?

どこが開発したの?

「8K:VR」は、NHKエンタープライズNHKメディアテクノロジーが共同開発したもので、NHKが開発した次世代のテレビ放送規格「8K」に3D技術を組み合わせ、「8K+3D+22.2ch」による、世界初の8K:VR作品を共同で作りました。

どんなもの?

この8KVRの最大の魅力は、ドーム型ワイドスクリーンとモーションライドで体感が可能で、ヘッドマウントディスプレイを使わずに”バーチャル体験”を実現できることです。

1年前の2016年3月にも、SXSW 2016に「8K:VRシアター」というコンセプトで出展され、“ヘッドマウントディスプレイを使わないVR体験”として注目を集めました。

SXSW2016にて8K・VR作品「Aoi −碧− サカナクション」を再上映

昨年は「2016年度グッドデザイン賞」「Innovative Technologies2016選考委員特別賞」「ルミエール・ジャパン・アワード2016 3D部門グランプリ」を受賞しています。

第一作は「Aoi -碧- サカナクション」

 

昨年初めて、8K:VRが一般公開されました。第一作は「Aoi -碧- サカナクション」で、エンターテインメント作品でした。世代・国籍を問わず、4日間で4,000名以上の方が体験したそうです。

サカナクションの「Aoi −碧− サカナクション」が8Kx3Dx22.2ch立体音響にて上映について語ります!

お客さんの感想・口コミ これからの展望

観客の反応や、SNSでの感想では、非常に好意的なものが多かったそうです。

ヘッドマウント・ディスプレイを使わない「シアター型VR」のポテンシャルを感じますね。

8K:VRはビジネスやアカデミックな分野にも広く応用できるメディア技術ともいえ、これからどんどん普及していくと思われます。

 

「8K:VR Ride featuring “Tokyo Victory”」とは?

これまでのNHKが作った「8K:VR」に加え、レコチョクラボWONDER VISION TECHNO LABORATORYを新しいパートナーに迎え、新たなコンセプト「8K:VRライド」をSXSWにて世界で初めて出展したというのです。

SXSWとは?

SXSWは、毎年3月にテキサス州オースティンで開催され、世界中からメディア業界のプロフェッショナルとクリエイターが集まる、世界最大のクリエイティブビジネスの見本市です。近年では映画、インタラクティブに分野を拡大しています。

https://www.sxsw.com/exhibitions/trade-show/

【「8K:VR Ride featuring “Tokyo Victory”」 出展概要】

SXSW 2017(サウス・バイ・サウスウエスト2017):Trade Show
日時:2017年3月12日(日)〜15日(水)10:00〜18:00 ※ 最終日のみ14:00迄
会場:Austin Convention Center, Exhibit Hall 3
※ SXSW 2017の会期は、3月10日(金)〜19日(日)

8K:VRライドの内容は?

ヘッドマウントディスプレイを使わずに“TOKYOバーチャル体験”ができ、東京の過去から現在、2020年に向かう様子を時空移動しながら、8K映像で楽しめるもの。

映像+サザンオールスターズの曲「東京VICTORY」と、ドーム型ワイドスクリーンとモーションライドで体感できます。

レコチョク ラボ 等 も参加

 

VRコンテンツの撮影・制作、VR次世代技術を駆使した立体的な360度映像制作などVRコンテンツの研究開発を行なっている「レコチョク ラボ」も、新しい音楽体験コンテンツとして関心を持ち、プロジェクトに参加。

「8K:VRライド」の基盤となる映像システム・Sphere 5.2を開発するWVTL(WONDER VISION TECHNO LABORATORY)との4社でコンテンツを共同開発した。

【WONDER VISION TECHNO LABORATORYについて】

WONDER VISION TECHNO LABORATORYが開発した「WV Sphere 5.2」は、幅5.2m、高さ3.4m、奥行き2.6mの半球状スクリーンに4Kまたは8Kの映像を映し出すことができる映像システムです。

このシステムに8K対応プロジェクターと、電動6軸モーションベースを組み合わせ、世界初の8K映像によるモーションライドを実現しました。

映像とリンクした座席遊動、送風、サウンド効果などが五感を刺激することで特別な映像体験をもたらします。
//www.wvtl.jp

https://www.youtube.com/watch?v=F2tnTlU1TOQ

なぜ?サザンオールスターズ「東京VICTORY」なの?

「8K:VRライド」のコンテンツ企画にあたって、身体性を伴った体験演出、そして、2020年に向けた国際的な話題性の高さから、「TOKYOバーチャル体験」という発想とともに、そのシンボルとして、東京オリンピック開催決定をきっかけに、過去から現在、そして未来へと移りゆく東京の姿に思いを馳せた楽曲であるサザンオールスターズの「東京VICTORY」を起用するというアイディアが浮上した。

このアイディアを「サザンオールスターズ」サイドに打診したところ、楽曲使用について快諾を得ることができた。

東京VICTORY(通常盤)

東京VICTORY(通常盤)

 

8K:VRライドを作った企業たちについて・・・

NHKエンタープライズ

NHKエンタープライズは、NHKの放送番組をはじめとする映像コンテンツの制作、イベントの企画・制作、番組やキャラクターのライセンス許諾、DVD・ブルーレイなどの商品販売など、コンテンツの制作から展開、販売までを行っています。年間1万本を超えるテレビ・ラジオ番組の制作に取り組みながら、関連するイベントや商品の展開によって、広く国内外のお客様に文化的コンテンツを届けています。
//www.nhk-ep.co.jp

NHKメディアテクノロジー

NHKメディアテクノロジーは、NHKグループの中核として放送番組の制作技術業務やコンピューターシステムの開発・運用業務を担い、最先端の放送技術と確かな情報システム技術で放送事業を支えています。放送サービスが多様化しメディア環境が著しく変化する中、柱となる2つの技術力を駆使し、メディアの可能性を追求しています。「放送と通信の連携」「8K(スーパーハイビジョン)制作」のクオリティを求め、明日へのチャレンジを続けています。
//www.nhk-mt.co.jp

レコチョク、レコチョク・ラボ

レコチョクは、常に先進的で付加価値の高いサービスを展開してまいりました。現在は、定額制ストリーミングサービス、協業による音楽配信、音楽に体験やプラスαの付加価値をつけたサービスなどビジネス領域を拡大し、音楽市場の活性化への寄与を目指しています。
//recochoku.jp/
レコチョク・ラボは、レコチョクの次世代サービスへ向けた研究開発機関です。東京と米・西海岸に拠点を置き、先進ビジネスモデルの調査・分析、異業種及び教育機関等とパートナーシップを組みながら、VRコンテンツ制作やビッグデータ解析などを行っています。//recolab.jp/

WONDER VISION TECHNO LABORATORY

WONDER VISION TECHNO LABORATORYが開発した「WV Sphere 5.2」は、幅5.2m、高さ3.4m、奥行き2.6mの半球状スクリーンに4Kまたは8Kの映像を映し出すことができる映像システムです。映像とリンクした座席遊動、送風、サウンド効果などが五感を刺激することで特別な映像体験をもたらします。
//www.wvtl.jp

さいごに

とりあえずこの8K:VRライドは、日本でいつやるか不明ですが、InterBEEやその他イベントでお目見えする可能性は高いです。近い未来のその日が楽しみです。

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