毎日放送(MBS)が「泉涌寺音舞台~西本智実が振り、井上八千代が舞う」をHDR(High Dynamic Range)対応にて制作・編集を行いました。
同番組は、4K試験放送「Channel 4K」にて、3月12日(放送済)、19日、21日に放送されます。4K/HDR対応にて制作されていますが、「Channel 4K」ではSDR(HDR非対応)画質での放送となります。
音舞台とは?
京都・奈良の寺院などを会場に毎年開催されています。
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様々な日本文化の発祥となり、また長い歴史のなかで日本人の心の“よりどころ”としてあり続けたお寺、そ の中でも日本を代表する名刹と言われるお寺に“舞台”を設え、「東洋と西洋の出会い」をテーマにした音楽企画です。
1989年に 「金閣寺」で始まったこのシリーズは、「泉涌寺」「三千院」「清水寺」「平等院」「東寺」「延暦寺」「醍醐寺」「大覚寺」「二条城」「法隆寺」「萬福寺」「薬師寺」「仁和寺」「東福寺」「唐招提寺」「東大寺」「西本願寺」と続き、いずれも日本屈指の名刹を“幻の劇場”にした一夜 限りの夢の舞台を実現してきました。
音舞台では、この特別な空間でしか実現できないスケール感と本物だけがもつ迫真の力を 最大限に見せる舞台作りを目指し、オリジナル且つ斬新で人々の心に強く残るステージをお届けします。
「泉涌寺音舞台~西本智実が振り、井上八千代が舞う」とは?
2015年の秋に収録され、地上波とBSで放送された「泉涌寺音舞台」のうち、2015年に人間国宝となった、井上八千代氏がクラシックの楽曲「ボレロ」を舞ったものを再構成し放送を実施。全編を4K/HDR対応クオリティで撮影し、HDR対応での編集、制作をしているとのこと。
指揮者は、イルミナートフィルハーモニーオーケストラ指揮者である西本智実が指揮。
毎日放送としても初めてのHDR制作
MBSではこれまで、「紅の東福寺」や、昨年、大日本印刷、京都市と共同で開催した『京都知新 kyotochishin』などを4K映像を制作、公開しているが、HDR制作は始めての試みとなります。
まとめ
4K試験放送「Channel 4K」は、今月末に終了となりますが、3月になって、複数の放送局がHDR対応番組を制作し、「Channel 4K」での放送を実施しています。
ただ、「Channel 4K」はHDRには、対応していないため実際の放送はSDRですが、放送局は、HDR対応番組制作のノウハウを蓄積するために、先行して制作を行っているようです。
では、制作した番組はどうなるのか?というと、2016年12月1日から開始予定のBS衛星を使った4K試験放送にて、放送されると考えられます。BS 17chを使った4K/8K試験放送は、HDRをサポートしており、この試験放送に向けてコンテンツ制作を行っている会社は、対応コンテンツの実績・ノウハウを重ねているようです。