flatpanelshdによると、Netflix製作による4Kオリジナルドラマ『Marco polo シーズン2』と『Marvel デアデビル シーズン2』が4K/HDR対応にて配信されるようです。HDR対応時期・作品については、まだ正式発表されていませんが、CES2016の基調講演にてHDR対応を今年中に開始するとNetflixのCEOは発言していたので可能性はありそうです。記事によると、NetflixはDolby VisionとHDR10の二つのHDRフォーマットに対応するようです。
『Marvel デアデビル シーズン2』
『Marvel デアデビル』シリーズの続編、3/18からシーズン2が配信開始となります。flatpanelshdの記事によると、『Marvel デアデビル シーズン2』はDolby Laboratories(ドルビーラボラトリーズ)社のDolby Visionフォーマットを用いた4K/HDRにて配信されるようです。
しかし、Dolby Visionに対応した4Kテレビは、国内メーカーにはありません。Dolby Visionに対応している主な4KテレビはLG社のOLED(有機EL)の2016年モデルや低価格なテレビで有名なVizio社の「Reference Series」のみとなっています。
『Marco polo シーズン2』
『Marco polo 』とは「東方見聞録」を口述した冒険家、マルコ・ポーロを主人公とした4Kオリジナルドラマです。今年の6月にシーズン2の配信開始が予定されています。こちらの作品は『Marvel デアデビル シーズン2』とは異なり、HDR10フォーマットに4K/HDR対応配信になるとのこと。HDR10フォーマットはひかりTV 4KのHDRにも採用されており、国内メーカーのHDR対応4Kテレビであればほとんど対応可能となっています。
HDR10
HDR方式については、まだ標準化が終わっていません。現在、ITU-R(ITU-R Rec.BT.HDR-TV)にて標準化作業が進められています。HDR10とは通称で実際は「SMPTE ST 2084」を用いたPQ方式というの正しいのですが、すでにHDR10という通称で映像業界的には通じる規格となっています。また、現在の事実上のデファクトスタンダードとなっています。国内のHDR対応4Kテレビも基本的にはこのHDR10に対応しています。
Dolby Vision対応4Kテレビ
LG
E6シリーズ(OLED/有機EL)
- OLED55E6
- OLED65E6
G6シリーズ(OLED/有機EL)
- OLED65G6
- OLED77G6
これらの4Kテレビの特長は最大で540nits、DCI-P3色空間を90%表現可能となっています。この性能はUHD Alliance(UHDアライアンス)が定める4K/HDR性能を満たす機器に認定される「Ultra HD Premium」に対応するOLEDテレビとなります。
Vizio
Referenceシリーズ
- RS65-B2
- RS120-B3
世界で初めてDobly Visionに対応した民生用(一般向け)4KテレビがVizio社のReferenceシリーズとなります。LG社はOLED有機ELテレビでしたが、こちらは直下型バックライト方式を採用し、384領域のグリッド制御に高コントラストを実現しています。ダイナミックレンジは最大800nitsとなっているため、「Ultra HD Premium」には対応しておりません。
まとめ
UHD Alliance設立メンバーでもあるNetflixが今年は本気で4K/HDR対応に力を入れてきそうです。すでにユーザー数・オリジナルコンテンツで他のVODサービスを圧倒していますが、Netflixの躍進はさらに続きそうです。HDR対応4Kテレビがほしくなってきました!
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