5月16日~18日まで、東京ビッグサイトで開催されている「教育ITソリューションEXPO」に行ってきました。本当の目的は違うところにあったのですが、やはり見るとついつい4Kや8Kの展示物に目がいってしまいました。教育現場にも4K・8Kの波が来ているんだなと改めて感じました。
「教育ITソリューションEXPO」
タブレットPCや電子黒板の導入、教員の実務効率化、大学改革・グローバル化への対応などを目的に、学校におけるICT投資が年々盛んになっており、このイベントは2010年から開催してます。今回も教育用の最新IT製品やサービスが出展していました。
これが目的で行ったわけでないので全部の展示を網羅していないと思いますが、教育現場にも4Kや8Kの機器が導入されつつあるな、ということを知ってもらえたら良いと思います。
教育現場にも4K・8Kの波が!!
すでに、プロジェクターやモニターは4K・8K商品が存在しています。実は住んでいるまちの小学校は、すでにプログラミングを始めていて、他の市町村の先を行っている存在です。
しかし、授業参観などで小学校に行くと、まだまだ昔ながらのレトロなものがゴロゴロしています。友人の子供の学校の話を聞くと、公立でも電子黒板をすでに導入している町もあったり、本当にまちまちです。
しかし、2020年から小学校でも英語教育とプログラミング教育が始まり、大学受験はPCやタブレットを使って回答するCBTというものが始まります。
これに向かって教育現場も黒板や電子黒板に代わり、すでに一人に1台タブレットが配布されている学校も存在しています。
今回このイベントに行って色々なものがあるなあと改めて感じました。
4Kで86インチの電子黒板
4Kの電子黒板を見ました。自分が思うよりもいろいろな可能性を感じましたね。
見たのは、ナリカという会社のCyboardという商品。
書き心地も素晴らしく良かったです。上の写真の左側が手で書いた字で、右がペンで書いた文字。手で書くと字が少し繋がり気味になるところ、右はキレイに書けてます。
ペンは電磁誘導方式というものらしいです。
こちらは、4Kならではなのですが、写真を見ながら勉強します。これまでの社会科なら、文章だけでだらだら書いてあるものを覚えましたよね。
上の写真で丸く囲んだりすると・・・・
写真が拡大しました。4K素材なら、拡大しても綺麗ですよね。
このような授業が可能なようです。
さらに、この様な穴埋め問題も簡単に作れちゃうんです。凄いですね。
また、これ以外でも注目のプログラミングなども、この大きなモニターを使って生徒に教えられるようです。
この図だと、何センチの多角形を作るとき、この定規で一辺65mmと図り、それを何回繰り返すかを数字で入力。この場合は、6と入力して6角形。8と入力して8角形を作れました。
ソフトとセットで販売する予定だそうですが、このようなシステムならプログラミングに詳しくない先生でも使いこなせそうです。ソフトは、ナリカ用にアレンジした白板ソフトを使用しているそうです。このソフトがかなり便利そうでした。
ナリカ 品番:AVB-1700 詳細はココから見てください
8Kプロジェクタ INSIGHT LASER 8K
昨年のでみた8Kプロジェクターが展示していました。InterBEEでは暗かったし、まともにInterBEE2017では写真を撮れませんでした。
アストロデザイン(株)と台湾Delta Electronics社、Deltaグループ傘下の英Digital Projection社の3社が、世界初となるDLP 8Kプロジェクター「8Kプロジェクタ INSIGHT LASER 8K」を共同で開発し、発表しました。
当サイトのInterBEE2017の記事↓
この商品は2018年9月に発売開始予定となっていましたが、担当の方に話を聞くと数台は納品したみたいなこともお話してくれました。
「暗い」「重い」「設置が大変」という、プロジェクターのイメージを変える商品というのが謳い文句でしたが、やぱり大きい。
でも光源はレーザーで、明るさは25,000ルーメン。HDRに対応し、明るいのはとても魅力的。市町村で1台持って、各学校に貸し出して欲しいと切に思いますね。
またこちらの「8Kプロジェクタ INSIGHT LASER 8K」ですが、来月プロジェクター上映会を企画しているそうです。日程も決まっていないそうですが、事前に問い合わせした方だけ来場可能なようです。
商品はだいたい4000万円ほど、要問い合せだそうです。
デジタルプロジェクション 品番:INSIGHT LASER 8K 詳細はココから見てください
AHA 4Kタッチディスプレイ・スマートテーブル
4Kのテーブルの展示もあったりして人目を惹いてました。時々4Kテーブル見ますけど、子供は好きそうな機器ですよね。
86インチと75インチのタッチディスプレイも展示されてました。98インチもありますよと説明員の方が言ってました。こちらも電子黒板になります。
このAHAという会社は、デジタルサイネージもかなり扱っていて、私たちも知らないうちに街で目にしていることがありそうです。
また、こちらのメーカーもペンに関しては、電磁誘導方式というものらしいです。こちらも書き心地はスムーズで良かったです。
AHA 品番:ULTRA-8619ERU 詳細はココから見てください
NHKでは8Kを使った授業も計画中?
NHKのブースは、コンテンツも沢山持っているのがウリ。このNHKの子会社?は、NHKの豊富なコンテンツを持っています。
8K教育ソリューション コンテンツビューア
教育用途向け8Kコンテンツビューアを展示します。美術作品などの高解像度データを拡大し、作品の質感や製作者の緻密な作業など、今まで気付かなかったことを発見することで、学びを深めることができます。(NHKエデュケーショナルとの共同展示です)
基本的には英語をプッシュしていましたが、もともと豊富なコンテンツを持っているうえに、4K8K作品も増やしていてこの先、この教育という場に4K8Kが登場するでしょう。可能性も一番感じました。
実際、NHKが作れば、何でもできそうですよね。このNHKエデュケーショナルという会社は、NHKのEテレを作っている会社だと思うのですが、話を聞くと、NHKの持つ作品も使いつつ、新たな教材やイベントを開催しているとのこと。
8KもVRも教育分野に役立ちそう。ARも組み合わせて、4K・8Kの最強のコンテンツを作ってきそうです。特にアートには力を入れているので、そういう意味でも楽しみです。
これからの子供たちは、4K・8Kでモナ・リザや北斎、ゴッホなどを筆遣いの細かいところまで拡大してみて勉強するのかもしれませんね。また、絵を8Kで撮影するので、赤外線カメラで見たりして、下絵は違う絵でした、なんて・・・何かの番組で見たこともあります。
そういう意味で可能性があるし、夢もあるなあと思うのです。この分野は本当に楽しみです。
NHKエデュケーショナル 詳細はココから見てください
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さいごに
まだまだ、4Kの電子黒板も展示していたと思うのですが、全部は見られませんでした。でも4Kや8K分野は、教育関連や医療関連でも期待されている技術。
2018年の12月に始まる4K放送を期に一気に盛り上がるのか?!楽しみです。
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