4Kお勧め映画『リュミエール!』120年前の映像が4Kでよみがえる

 

10月末に公開した映画で、注目の4K映画があります。フランスのリュミエール兄弟が製作した映画作品を紹介するドキュメンタリーで、1895年から1905年にかけて撮影されたものを4Kで修復した映画『リュミエール!』です。フランス、エジプト、アジア・・・もちろん日本も!120年も前の人々の暮らしが、4K映像でよみがえります。

 

4K『リュミエール!』とは?

リュミエール研究所の所長であり、カンヌ国際映画祭総代表も務めるティエリー・フレモー氏がプロデュース、監督、脚本、編集を手がけた映画です。

世界的に有名な傑作はもちろん、ほとんど知られていない貴重な作品もあると言う。二人が残した1422本の短編作品から108本を選び、4Kで復元され、本作『リュミエール!』として1本の映画にまとめられました。

何故このタイミングで映画を公開する(4K修復したか)については、リュミエール兄弟が、技術的に映画を作り、芸術として成立させ、映画館で観るという、映画に対して3つの発明を成し遂げた偉大な映画人ということを知って欲しいということがあるそうです。

また、現在映画が4K復元できるようになったこともあり、多くの人に見て欲しいと思い、この映画の復元に取り組んだそうです。

リュミエール兄弟とは?

トーマス・エジソンと並んで映画を発明したと言われる。兄がオーギュスト・リュミエール、
弟がルイ・リュミエール。

リュミエール兄弟の父親が、エジソンの開発したキネトスコープを見て、二人に動画の研究を勧めたそうです。そしてキネトスコープを改良し、スクリーンに投影できる現在の映画の仕組みを作りました。

リュミエール兄弟は演出、ドリーショット、さらには特殊効果や撮り直しまで行い、映画の技法をも同時に発明したと言います。

二人は、当時違う仕事をしていたそうですが、このシステムで動画撮影を行い、3月19日に世界初の実写映画『工場の出口』を撮影。3月22日には国策産業振興協会においてそれを上映。

この頃はおもにルイが指揮を執り、数十本の映画をリヨンやラ・シオタなどで撮影。12月28日には世界で初めての有料上映会を開催し、大成功を収めました。

そして翌1896年からシネマトグラフのキャメラマンを採用し、世界各国への派遣を開始。日本を含めて世界各地映像を多く残しました。この映像はもちろん世界で初めてのものでしょう。

その後、リュミエール兄弟はシネマトグラフの特許を売り渡し映画事業から撤退します。

そして、二人の活動に刺激を受けたエジソンが、劇映画製作に乗り出していったと言われています。

4K『リュミエール!』内容は?

ルイとカメラマンによって製作された映画は、全部で1422本。1本50秒程度の長さで、合計すると20時間に及ぶそうです。

いまだに未公開の作品もあれば、製作された時代に上映され、以後上映されていないものもあるという。

Youtubeを見ても分かりますが、見たことがない?映像です。誰も記録してなかった、見たことがなかった当時の記録が見られる訳です。

どこで見られるかはこちらを参考に://gaga.ne.jp/lumiere!/theater/index.php

また、ORICONの記事も参考になります。気になる方は是非!!

//373news.com/_news/oricon/kiji.php?id=2100377

4K復元について

リュミエール製作のシネマトグラフ映画の復元は、CNC(国立映画センター)が資金を提供し、歴史的シネマトグラフ作品のデジタル化プログラムの一環として行われた。トタル財団とヘリテージ財団が提携してこの復元プロジェクトを支援し、またリヨン市、ローヌ=アルプ地域圏も協力を行った。

復元作業はリュミエール研究所の監修の下、エクレアグループが担当した。使用したフィルムは、シネマテーク・フランセーズ、リュミエール研究所、CNCのフランス映画保管庫が所蔵するもの。4Kスキャンはボローニャ映画修復研究所(イタリア)が担当。テレビチャンネルのフランス2、フランス3、そしてル・モンド紙、テレラマ誌、プレミア誌,映画サイトAlloCineも、映画『リュミエール!』を支援している。

 

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