中国を拠点とする企業「YI Technology」が、ラスベガス開催の「NAB Show」で VRカメラ「YI HALO」を発表しました。17個のアクションカメラで構成され、合成すれば、8K・30fpsで360度の動画を作成できます。発売は2017年夏の予定です。
Google の「Jump」プラットフォーム
Googleは、数年前に360度撮影のための「Jump」プログラムを発表しました。
この「Jump」はオープンなもので、ユーザーは、1つのメーカーの新しいソフトウェアに頼る必要はなく、Googleが開発した実績のあるシステムを活用できるのです。
動画はこちらからも見られます。Youtubeにジャンプします。
YI HALO
この「Jump」プラットフォームを利用した、360度VRカメラリグでは、16台のカメラで構成されたGoProの「Odyssey」がすでにあるのですが、この「YI HALO」は17台のカメラ構成となっています。
デザイン面でみると、「YI HALO」は17個のアクションカメラを保持するフレームとなります。側面には16台のカメラ、真上に1台のカメラが配置され、合計17台のカメラになります。
「Odyssey」と違うのは、この真上を向いたカメラが1台追加されたこと。空の映像を撮影できる様です。
GoProの「Odyssey」についてはこちら
また、Twitterでも写真を公開しています。HPにも写真があるのですが、このTwitterの写真の方が、電源が入った時の状態が把握できて良いなと思いました。
Introducing @YITechnology HALO – the next generation of Jump. https://t.co/nhh91dDWgZ pic.twitter.com/gAc3hnsFNx
— Google VR (@googlevr) 2017年4月24日
YI Technologyとは?
YI Technologyは、中国上海を本社拠点として2014年に創業の新しい会社。「YI」とはYoung Innovator の略だそうです。
創立してわずか2年でユーザー数は450万人を突破。日本での総代理店は、ソフトバンクC&Sで、現在までに、アクションカメラ、ホームカメラ、ドライブレコーダー、ドローン、ミラーレス一眼カメラなどの製品シリーズを発表しています。
この YI Technology は、高品質なのに低価格なのも魅力です。
VRカメラ「YI HALO」とは?
バッテリーも含め、およそ3.5Kgと軽いのも魅力。連続100時間の撮影が可能。動画を見てみると、さすが!継ぎ目も感じませんし綺麗です。
Youtube
センサーは、SONY 1/2.3型 IMX377 CMOSセンサー搭載で、12メガピクセル。こんなにカメラが入っているのに3.5Kgって本当に驚きです。
カメラは100時間の連続撮影が可能。
Googleの「Jump Assembler」合成すれば、8Kで30fps、5K(5.8K)で60fpsの動画になるそうで、作業時間がどの位なのか気になります。数時間で済むのか、1日がかりなのかは不明。
最近の機械は、ソフトの更新も多く気になるところですが、新しいファームウェアがリリースされたら、コントロールパネルで数回クリックするだけで、すべてのカメラをアップグレード可能。
また、バッテリの残量が少なくなったり、microSDカードの容量がMAXに近づくと警告したりと、無駄な動作も少なく嬉しい。
2017年の夏に販売を予定しているそうです。
100人のクリエイターに無料で貸し出し?
Googleが、Jump Startプログラムの開始を発表しました。有望なコンテンツクリエイターに、貸し出すそうです。さすがに貰えないのですね。興味のある方、申し込みは5月22日までです。
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