先日、大西宇宙飛行士のISSの長期滞在ミッションの報告会に参加したのですが、Pronewsのレポートに面白い記事が掲載されていました。日本初の有人実験施設「きぼう」の船外にはSONYの「α7S II」が取付けられ、4K動画や静止画を撮影しているというのです。
これまでも、SONYのカメラが活躍!
国際宇宙ステーションの船外カメラとして活躍する「α7S II」
暗い場所でも撮影できるISO409600という感度がなせる技とも言えますね。
PronewsのFacebookの写真です。
#sony #α7sII が宇宙へ。ISSきぼうユニットで活躍中。そんな4K動画はまもなく公開!#CP+
Pronewsさんの投稿 2017年2月22日水曜日
#ソニー 宇宙でも使われているα7sIIを展示ちゅう! #CP+
Pronewsさんの投稿 2017年2月22日水曜日
国際宇宙ステーション (ISS) にある日本初の有人実験施設「きぼう」の船外実験プラットフォームに「α7S II」が取り付けられ、4K動画や高感度性能を活かした静止画を撮影している。
とくに船内ではなく船外での使用に耐えられるカメラということで興味深いです。
先日の大西宇宙飛行士のISSの長期滞在ミッションの報告会でも、その映像が流れていました。
出典:wikipedia
これだけみてもどこに取り付けたのかは分からないのですが・・・。
調べてみると、これまでもJAXAはSONYのビデオカメラを使用していることがわかりました。以前つくば宇宙センターで貰った資料に載っていました。
宇宙飛行士毛利さんが宇宙に行った時も、地球を撮影するのにSONYのカメラが使用されたようですし、若田宇宙飛行士が、4Kカメラを使って、アイソン彗星やオーロラなどを撮影しました、と記載されています。ここではSONY製品かどうかまで書かれてはいませんでしたが・・・。
そこには「世界に先駆け、ISSへの搭載に成功。民生品4Kカメラシステムの技術実証」と書いてありました。このカメラは相当大きいように見えますが、船外ではなく、船内で利用してますね。
この4Kカメラは、2013年8月に宇宙ステーション補給機「こうのとり」4号機でISSに打ち上げられたものらしいです。
WEBにも掲載されていました。
//fanfun.jaxa.jp/topics/detail/1149.html
いまさらながら、手持ちの資料を調べたら・・・
すると面白い記事がありました。きぼうの2013年の発表資料ですが、
CCD・CMOSを搭載したHDTVカメラを宇宙に持っていき、どんな影響があるのか調べる実験が載っていました。
放射線にあたった撮像素子は、白くて丸い傷が出来ていたと2001年に分かっているようです。
結果
CCDに当たった重粒子の数と、白傷の数は合わず、重粒子は白傷の主な原因ではないと分かったと言います。また、CMOSの方は、地上の保管品と、ISS船内で保管したあと回収したものとは、撮影画像を比べても差異がなく、放射線に強いことが判りました。と記載されています。
放射線が様々な方向から等しく降りそそぐ宇宙実験では、放射線が一方からなる地上実験の倍の白傷が発生することが判りました。
と、このようなこともあって、時代はCMOSにシフトしたのか?と考えると面白いなあと思いました。
「α7S II」で撮影された映像はもちろん、4Kで見ると・・・
ここまで綺麗な映像は、当たり前だけど感動する・・・
同じカメラを所有している我が家ですが、日常を切り取ったものと、非日常ともいえる宇宙の映像や写真を観るのとはやはり違うと感じましたね。見たこともないからでしょうかね。
今は、NASAの宇宙の映像もYoutubeで4Kで見られる時代。凄いですよね。そして、うちの子供の反応も良いです。4K映像でテレビで見ると、いつも上に感動して見入ってますね。それだけ綺麗で本物っぽいということでしょう。
我が家で撮った映像はこちら
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