最近、4Kリマスター作品が増えています。主に、フィルム撮影された作品を1コマ(フレーム)1コマ(フレーム)スキャンし、修復しながら4K作品化が行われています。
スカパー!4Kで観たリマスター作品、「世紀のご成婚パレード~TOKYO 1959~」は素晴らしい。当時の日本人や日本のパワーが伝わってくる映像作品、ただの記録フィルムではない印象を受けた素晴らしいコンテンツです。
世紀のご成婚パレード~TOKYO 1959~とは?
戦後復興から高度成長期へと向かう、歴史の転換点にあった生きた東京の姿が映しとられていました。昭和34年と平成27年、共に5年後に東京オリンピックを控え、変貌を遂げようとするまさにその瞬間の首都の情景を、4Kならではの高品質な映像でひもといていきます。
昭和34年4月10日、当時の皇太子さまと皇太子妃美智子さまのご成婚の様子を、毎日新聞社が35mmカラーフィルムで記録し、そのわずか5日後に劇場公開されたもの。
当時、全国の映画館での上映用として唯一カラーで撮影されたもの。しかしフィルムは撮影から50年以上経ち、劣化が進んだ状態で保管されていました。
このフィルムの修復を行い、デジタルリマスターしたもの。色が鮮明によみがえり、沿道の人々や、国立競技場、東京タワーなども鮮明にとらえることができました。
当時初めてのテレビの映像として、このご成婚の様子を観た方も多く、このあたりからテレビは普及し、昭和39年の東京オリンピックでさらにテレビは普及。日本人が初めてであったテレビのコンテンツがこの世紀のご成婚といっても過言ではないのです。
前年に完成したばかりの東京タワーから、モノクロのテレビ放送として生中継され、日本中を熱狂させたと言います。
今回のリマスター作業によって、当時の上映や放送映像では、見えてこなかった内容までフィル内容まで鮮明と表現されており、一見の価値がある映像作品となっています。
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