世界初の4K専門チャンネルである「スカパー!4K」(以下スカパー4K)は2015年3月1日にスタートしました。我が家でスタート日からこのサービスを利用しています。10か月利用してきた感想と他のサービスとの比較を交えて解説していきます。
感想を一言でいうキャッチフレーズ「一度みたら常識になる」うまいなぁ、でもまさにその通りという感じです。せっかく4Kテレビ/4K対応テレビを購入したのだから4K画質を見たいですよね、そんな希望を一番満たしてくれるのがスカパー!4Kだと思います。
「スカパー4K」とは
2015年3月1日にCS放送で開始された4K放送の専門チャンネルです。スカパー4Kには
「4K総合」と「4K映画」と「4K体験」の3chがあります。4K総合と、4K体験は無料で視聴することが出来ます。
「4K映画」のみ、PPD(ペイ・パー・デイ)方式で、見たい番組を1日単位で購入することになります。
スカパー!4K映画
「スカパー! 4K 映画」(Ch.595)
スカパー!には、下記2つの方式がありますが、スカパー! 4K 映画は、PPD(ペイ・パー・デイ)方式です。
- PPV(ペイ・パー・ビュー):観たい番組だけ番組単位で購入する方式。
- PPD(ペイ・パー・デイ):見たい番組を1日単位で購入できる方式。
購入することで、同日の同作品放送中は何度でも視聴できる。作品ごとに課金され後日請求されます。
現在もスカパー!4K映画は録画は出来ないが、サービス開始時はラインナップも少なく、1日1作品というスタイルではなかったので、時間を気にする必要もありました。
また、金額も最近一律500円に変わり、PPD(ペイ・パー・デイ)という見たい番組を1日単位で購入できる方式になり、1日のPPD作品は1作品のみとなりました。
5月1日から「スカパー! 4K映画」の放送時間は24時間体制になり、その日のうちであれば何度も見直すことが可能です。
注意!7:00~翌日7:00で作品は入れ替わる!
まだこれから始まるため注意が必要ですが、1日の概念は、7:00から翌日の7:00まで。あくまでも作品ごとです。
要は、5月5日の22:00くらいに「スカパー!4K映画」の視聴を始めたら、翌日5月6日の7:00までが「1つの契約」で、翌日は作品も変更されちゃうってことです。
オンデマンドではなく、「スカパー!4K映画」の放送に合わせて自分が観ないとみられません。
「スカパー!4K」を視聴するには
「スカパー!4K」を視聴するにはスカパープレミアムサービスに対応したCSアンテナと
スカパー!4Kに対応したチューナーが必要となります。今年の4Kテレビの多くには
必要なチューナーは内蔵されています。
また、外付けのチューナーはSony製「FMP-X7」や
シャープ製「TU-UD1000」などが発売されています。また、最近発売されたパナソニック製
のUltra HD Bru-ray再生対応ディーガ「DMR-UBZ1」でも視聴することが可能です。

- 価格 : ¥6,800
- エレクトロニクス
- メーカー : ソニー
- 商品ランキング : 126,749 位

- 価格 : ¥39,000
- エレクトロニクス
- メーカー : シャープ(SHARP)
- 商品ランキング : 93,006 位

- 価格 : ¥332,202
- エレクトロニクス
- メーカー : パナソニック(Panasonic)
- 商品ランキング : 140,190 位
視聴するためにはスカパーの月額料金(421円/月)と1つ以上のチャンネル契約(216円~/月)が必要となります。つまり総合chを視聴するには637円~/月が必要となります。

まずは、スカパー!のHPを確認してみましょう!期間限定視聴料等2000円分プレゼント!スカパー!簡単申込 また新規の申し込みは0円、さらにWEBから申し込むと1000円引きなど、キャンペーンも不定期でやってます。
基本料金+天気予報chなど、安い番組の設定にたら合計1000円ほど。ぜひ、アンテナを自分でつけて観たら・・・面白いと思います。12月は生放送の番組も増えますし、楽しいですよ。
ここからは、もうちょっと専門的なお話がつづきますが是非参考にして、一緒に4KテレビLifeを楽しみましょう!
スカパー4Kを録画するには
スカパー4Kを録画するには現在のところ、視聴可能な機器である4Kテレビ・対応チューナー・4K対応レコーダーのどの機器であってもHDDへの録画となります。
そのため、HDDが一杯になったら基本的に削除していかないといけないのが残念。
録画してまとめてみることが多い方は少し容量の大きなHDDが必要です。100時間弱の録画が可能な2TB以上のHDDがあると安心です。
スカパー4Kの見どころ
スカパー4Kの良さは他サービスと比べて2つあります。「生放送/生中継」と「スポーツ/音楽コンテンツ」です。スカパー4Kの素晴らしさの一つ目として「生放送/生中継」コンテンツがあることです。
主にJリーグの生中継や音楽番組の生放送がメインですが、他のサービスにないリアル感が体感できます。実はスカパーは2012年10月から4Kの生放送実験を実施しており、私の個人的な意見として民間で最も4Kの生放送のノウハウがある会社です。
しかもそのレベルは年々上がっています。私がそう感じたのは2013年と2015年のポール・マッカートニーのライブ映像を比較したからです。2013年版はスカパー提供で「Channel 4K」で2015年版はスカパー4Kの「4K総合」で放送されました。
もちろん、機材等がよくなったという観点もありますが、確実にレベルが上がったと感じれる放送でした。前者の2013年はまだ試験放送の始まる前の年です。この年、スカパーはアリスのライブやJリーグの中継等様々なコンテンツで試験的に4K放送を前提とした撮影を実施しています。
音楽コンテンツで最も印象にあるのはミスチルのライブ映像です。2015年に埼玉スーパーアリーナで行われたライブ映像を4K放送でかつ生中継で見ることが出来ました。これは4Kでなければ得られないその場の臨場感・ライブの一体感がありました。
こう言ったといっても中々見たことがある方にしか伝わらないのが残念なのですが、その場の雰囲気を感じれるコンテンツが豊富であることがスカパー4Kの良さであると思います。また、スポーツ系でいうと、Jリーグを代表としてXゲームやフォーミュラ1のコンテンツが臨場感たっぷりでお勧めのコンテンツです。
他サービスと比較してみると
4K対応コンテンツで比較すると、ラインナップ・コストパフォーマンスともにスカパー4Kが一番よいです。これは4Kコンテンツという観点から見た場合のお話しです。Netflixやamazonプライムビデオでの4Kコンテンツは限られていますし、この2サービスでは生放送系は全くありません。
ひかりTV 4KやdTVなどと音楽コンテンツや生放送/生中継を実施しているかつ4K対応サービスと比較していも料金面やコンテンツ数では圧倒的にスカパー!4Kが上です。
スカパー4Kのデメリット
これはアンテナを設置出来るかどうかにかかっていると思います。たしかにフレッツ経由で同等のサービスを視聴できますが、フレッツ経由の場合、毎月の費用は余分に発生してしまいます。
なのでまずは自宅にてスカパー4Kのアンテナが設置出来るか(南向きに設置が必要)、設置したアンテナから配線を宅内に引き込めるか、にかかってくると思います。
我が家では設置したアンテナケーブルを宅内に引き込むための穴が空いていないため、フラットアンテナケーブルと呼ばれる窓の隙間に這わせる機器を再度実施しました。
時々、2-3か月に1度くらい電波を受けない日があって、設定したりしますが自分で設置、設定もできたので思ったより難しくないし、導入を考えている方、大丈夫ですよ、自分でやれます。
だってその電波が悪くて再設定するのは、私の妻が自分でやっています。難しくないです。
スカパー4Kのビットレートは:はHEVCを用いて最大35Mbps前後
スカパー4Kの最大ビットレートは35Mbpsぐらいのようです。
また、圧縮方法は「Channel 4K」同様にHEVCを採用しています。また、色域も最新の規格BT.2020に対応しているので将来的にはHDR対応も可能なようです。
追記:HDRにも対応しました
スカパー4Kの新たな取り組み:Hybrid Log-Gamma
InterBEE2015と言われる放送業界向けのイベントで今後のスカパー4Kの取り組みの一環としてHybrid Log-gammaに対応した生中継のデモが実施されていました。この「Hybrid Log-gamma」とはHDR対応の規格の一つです。
この規格の素晴らしいところは従来のHDR対応方式では生放送対応が難しいのですが、この規格を採用すれば生放送でもHDRに対応したコンテンツ配信が可能となります。
スカパー!4K参考記事