4K有機ELテレビが好調です。ソニーとパナソニックの参入から1年経った今、本当に買い時なのか?4K有機ELテレビが好調な理由と、その中でトップシェア(40%弱)を占める、ソニーの4K有機ELテレビがどんなものなのか「A1シリーズ」と「A8Fシリーズ」を見ていこうと思います。
4K有機ELテレビが好調な理由は?
平均単価が大きく下がった
ソニーの4K有機ELテレビを例にとれば、1年前だと正直、高価格帯で手が届かなかったんです。だいたい55インチで平均50万円程で販売されていました。正直、普通の家庭は買えないお値段です。
それが、毎月少しづつ価格が下がり、18年7月になった今、平均で35万円程、最安値を探せば30万円を切って販売されています。
参考:http://kakaku.com/item/K0000963222/pricehistory/
気になる方は、価格.comのBRAVIA KJ-55A1 [55インチ] の価格推移グラフを見てください。
そして、4K有機ELテレビの価格そのものが下がったと感じるのは、2017年6月に発売した BRAVIA KJ-55A1 [55インチ]と、 2018年6月発売のBRAVIA KJ-55A8F [55インチ]ですが、この新旧モデル、2018年7月の価格はだいたい同じだからです。
ということは、「4K有機ELテレビの平均価格が下がったと言える」と思います。
だいたいですが、1年間で15万円も安くなっています。これは、ソニーに限らず、東芝、LGと4K有機ELテレビを販売しているすべてのメーカーで、平均して1年間で10-15万円ほど値段が下がっています。有機ELテレビは安くなったといえますね。
4K有機ELテレビは、かなりお値段も高いハイエンドモデルと位置づけされているので、これから他の4Kの液晶テレビもお値段が下がっていくのでは?と期待値もあります。
各メーカーの販売動向 ソニーが強い!
参考:BCN RETAIL
各メーカーの売り上げを見ていくと、LGエレクトロニクスはもともと4K有機ELテレビを販売していて、ちょっと前までこの市場は、LGの独壇場でした。
その後、ソニー、パナソニック、東芝が参入してきましたが、参入当初はLGが他メーカーの半額程度で販売していたので、正直太刀打ちできませんでしたね。
その後、パナソニックとソニーが追い上げ、2018年7月の現段階では、ソニーが売れています。ソニーは、今年の夏のボーナスの平均額166万円だそうですから、それほど好調なのでしょう。ボーナスの記事詳しく知りたい方はこちら
ソニーは高価格帯モデルが好調で、今では有機ELテレビの市場で累計シェア40%弱と、トップとなっています。
4K液晶テレビについてはこちらも参考に
簡単に有機ELテレビの説明・・・
実は、有機ELパネル(OLED)のパネルは、ソニー、パナソニック、東芝と、全メーカーがLG製です。だから必然的にLGエレクトロニクスの有機ELテレビは他メーカーよりは少し安いんです。同じパネルなのに、テレビを作ると個性があって、商品として違いがでるのが面白いです。
引き締まった黒と高コントラストは「有機ELテレビ」が得意
有機ELテレビは「自発光方式」と言い、発光材料に有機物を使っています。有機物は電圧がかかることで発光するので、液晶の様なバックライトやプラズマテレビの様な発光に必要な放電スペースが不要。
4K有機ELテレビは、画面に何万とある画素1個づつ調節することができ、自発光のため、発光を止めることで黒が明確に表現可能で、高コントラストなのです。
また、有機ELパネルには、自発光なので色が濁らないという メリットもあります。(色が濁らないと、出せる色が多くなる)
星空や花火、夜の街並みというような「黒とピクセル単位での輝き」で表現できる映像が、特に得意です。
ソニーの4K有機ELテレビのどこが凄い?
ソニーの4K有機ELのどこが良いのか?凄いのか見ていきます。
まず、消費者が有機ELテレビに求めるのは、どれだけ濃い「⿊」を表現できるかどうかだと思います。一言で「黒」と言ってしまいましたが、映像の中での黒の役割は大きいです。「黒」だけではなくソニーのこれまで培ってきたノウハウが詰まっています。
また基本的には、2017年モデルと2018年モデルのスペックは同等だと思われます。お値段が下がった今、2017年モデルのA1が売れるのも納得ですね。キレイなのはもちろんですが、音にも定評のあるソニーのテレビ。他にも魅力がいっぱいです。
「A1」と「A8F」プロセッサーは共通「X1 Extreme」
「X1(エックスワン)」より映像処理速度を40%向上したソニー最高峰のプロセッサー「X1 Extreme」搭載。
ソニーは、業務用モニターなど長年の研究で培ってきた有機ELパネルのノウハウを存分に活用し「X1 Extreme」を有機ELに載せています。
有機ELパネルに「X1 Extreme」のデュアルデータベース分析・Super Bit Mapping 4K HDR・HDRリマスターなどの技術を加えることで、暗いシーンで黒つぶれしがちな奥行き感や微妙な階調表現を滑らかに表現してくれます。
また、色の違いもしっかりと表現することができ、その結果、引き込まれるような美しい映像になるのです。
デュアルデータベースでノイズの少ない映像を再現
コンテンツを高精細な映像に作りかえるエンジン「4K X-Reality PRO(4K エックス リアリティー プロ)」を搭載。
フルHD映像を4Kにアップコンバートするデータベースと、4K映像をさらに高精細化するさまざまな映像に対応したデータベースを参照して、高精細化処理を行います。
ノイズ低減のデータベースを持つことで、より高精細でノイズの少ない映像を実現します。
Super Bit Mapping 4K HDR
モアレがなく、スムースなイメージですね。
HDRリマスター
さまざまな映像をHDR相当の高コントラストにするのが「HDRリマスター」
映像の被写体に応じてコントラストを向上させます。さまざまな映像をHDR相当のコントラストにまでアップコンバートすることが可能。
Dolby vison対応テレビ
現在、Dolby vison対応のテレビは、ソニーとLGとハイセンスのみ。ソニーの4K有機ELテレビは全モデル、Dolby vison対応になります。
参考:Dolbyのホームぺージ
「Dolby vison」は、NetflixやひかりTV、またUltraHDブルーレイで楽しむことが可能です。Dolby visonを楽しむなら、対応したテレビが必要ですし、4Kブルーレイソフトの場合は、対応のプレイヤーと対応ソフトが必要です。
Dolby vison対応のプレイヤーは?
なぜ、Dolby visonが綺麗なのか?
カメラマン、映像監督の意図したものに近い表現が可能なのが、Dolby Visionと言われています。(Dolby Visionは、明るさ10,000nits、暗さも0.005nitsに規定)
SDRの8bitに比べると、「HDR10」の色深度は10bit、「Dolby vison」の色深度は12bitと言われ、人間の目では見えない領域(バーテン曲線)を超え、滑らかな色階調を実現可能だと言われています。
説明はともかく、まずは見てみて下さい!「Dolby vision」は見れば綺麗だとすぐに分かります!!
スマートテレビ 「android TV搭載」のソニー
正直、これだけでもソニーを選んでしまいそう・・・便利ですからね。これが意外と便利です。
ブラビアでおなじみのAndroid TVを引き続き採用。出荷時のAndroid TVはAndroid 7.0(N)ですが、2018年内にAndroid 8.0(O)へのアップデートも予定。
「Googleアシスタント」に対応
「Googleアシスタント」に対応しています。現在はボリューム操作だけ可能ですが、2018年中に、スマートスピーカーと同じ機能が丸ごと組み込まれる予定です。便利です!
例えば、ブラビアに「OK,Google」と声をかけると、ニュース、天気予報、検索も可能。音声認識は子供から老人まで認識しますよ。
2018年モデル:A8F/X9000F/X8500F/X7500 シリーズ
2017年モデル:A1/X9500E/X9000E/X8500E/X8000E シリーズ
2016年モデル:Z9D/X8300D/X7000D シリーズ
2018年「Works with Amazon Alexa」に対応予定
また、「Works with Amazon Alexa」に新たに対応予定となっています。Amazon「Echo」などAlexa対応スマートスピーカーから電源ON/OFFなどの操作が可能になります。
我が家にはスマートスピーカーがgoogleもAmazonもどちらもいます。正直今から購入するなら、こういうスマートスピーカー対応のテレビを購入する方が良いですよ!!

- エレクトロニクス
- メーカー : Amazon
2017年4K有機ELテレビ デザイン性抜群「没入感」と音
スピーカー?ディスプレイ?「アコースティックサーフェイス」が凄い!私もショールームで初めて見た時びっくりしました。
昨年から継続販売するA1シリーズは、デザインセンスの高い方にも好評です。このテレビは、正面からほぼ画面部分だけに見えます。
没入感にこだわり、ほぼベゼルレス(縁なし)です。また、スピーカーも没入感を高めるべく、画面を響かせる仕組みになっています。通常のスピーカータイプと比べると画面との一体感があります。
これが、横から見たところです。正面から見るとA1シリーズは画面しか見えない構造になっています。
2017年モデル スピーカーは画面一体型+リヤウーファー
テレビ画面がなぜスピーカーにできるかと言うと・・・テレビの背面にアクチュエーター(振動板)を左右2つずつの計4つ、背面のスタンドにサブウーファー1つを配置しています。
アクチュエーターは、1枚のパネルの左と右でちゃんとチャンネルに分かれるように、内部は特殊な構造になっているそうです。
過去に発売のガラス管を加振して音を出す「サウンティーナ(NSA-PF1)」や、平面スピーカーの開発ノウハウを経た結果、このテレビ画面が振動して音を出すスピーカーが出来上がったそうです。
ソニーの4K有機ELテレビ KJ-77A1 KJ-65A1 KJ-55A1
2017年のA1シリーズになります。
2018年有機ELテレビ 音質を重視し、トータルで進化?
「A8F」は一般的なテレビらしいスタンドになっています。と言ってもかなり省スペースなので気になりません。昨年の「A1」と違うのは、正面からスタンドが見えることですね。
2018年モデルも スピーカーは画面一体型+リヤウーファー
2018年モデルも「アコースティックサーフェイス」搭載。
本体背面中央に薄型のサブウーファーを2基搭載し、重低音を再生。また、背面左右にもアクチュエーターを搭載しています。
とくに、サブウーハーは、「A1」シリーズではスタンドにが搭載されてましたが、「A8F」シリーズは画面背面にそのまま取り付けられ、音の一体感も向上しているように感じました。
実際、プロの方の記事を見ても、「A8F」と「A1」を比べると、音に限ってはA1より進化してるようだと書いていました。デザインが違うことでスピーカーの構造も違うので、全く同じではないと私も思います。
ソニーの4K有機ELテレビ KJ-65A8F KJ-55A8F
2018年のA8Fシリーズ
新4K衛星放送チューナー搭載していない、けど・・
これは、もう続々と「新4K衛星放送チューナー」が別売りで発表されています。ソニーの発表はまだですが、発売するとは言っているので私ならテレビは4K対応テレビを購入して、別でと「新4K衛星放送チューナー」購入しますね。もちろんテレビはソニーの4K有機ELテレビで・・・
だいたい3万円前半の予定の様なので、少し待てばもっと安くなるのでは?と思います。ただ、最近のテレビのまわりはぐちゃぐちゃ色々なものが並んで嫌だというなら、もう少し待つしかないですけど・・・・
今どうしても買いたいなら、東芝のREGZAもアリです。
さいごに
「A8Fシリーズ」と「A1シリーズ」を比べるとあまり差はなさそうです。となると私ならデザイン性が優れたA1シリーズを買うかなと思います。
4Kの機器の紹介
おもに、私が持っている4K機材の紹介になります。これらを見ながら自分に合うものを見つけてください。PCから4Kビデオ、4Kカメラ、4K対応携帯電話、4Kテレビ、VRろいろ持っています。全部個人で購入しています。
我が家は、さすがにソニーの4K対応テレビがすでに2台もいるので、買い替えるなんてできません。そして、なぜがソニーのDolby Visionのアップデートも同時期に発売したモデルは出来るのに、うちのテレビは出来ないのです。それを考えると買い替えたいくらいです。
今からでもDolby Visionのアップデートなんとかして欲しいと、思うのです。

- 価格 : ¥190,000
- エレクトロニクス
- メーカー : ソニー(SONY)
- 商品ランキング : 540,151 位

- エレクトロニクス
- メーカー : ソニー(SONY)
- 商品ランキング : 815,190 位
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