4K・8K放送対応の文字用に「ヒラギノTVゴシック」6書体が開発されました。「ヒラギノ」と言えば、広告・出版業界など、紙媒体でも広く使われる書体で、とても見やすく人気のある書体です。面白いのは、ヒラギノのTV版書体というところでしょうか・・・
「ヒラギノTVゴシック」って?
そもそも「ヒラギノ」って何?
たぶんWindowsユーザーよりも、どちらかというとMacユーザーの方が、馴染みのある書体です。
「大日本スクリーン」から、本文書体の共同開発の依頼を受け「字游工房」が設立後に最初の書体としてデザインした書体で、1990年にデザインし、1993年に発売されたのが、「ヒラギノ」という書体です。
知らなかったのですが、「ヒラギノ」の名前は、京都の地名である柊野(ひらぎの)に由来するそうです。
私もMacユーザーだったので、この「ヒラギノ」大好きでした。印刷物を業者さんに頼むときにも、この「ヒラギノ」を使っていましたね。
と言っても、このように文字の書体なんて、ほとんどの方は興味もないので、友達に話しても何のことやらで、話も通じませんでしたが・・・。
調べてみると、「ヒラギノ」って、高速道路の看板にも採用されていたことが判りました。
こちらで確認できます。Wikipediaのヒラギノについて
と、このようにこの「ヒラギノ」という書体は、見やすい文字なんだなと改めて感じました。
4K・8K放送に採用の「ヒラギノTVゴシック」
2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックもあるし、2018年12月にはBSで4K放送の開始が決まってるし、4K・8Kだと、これまでより小さな文字もくっきりハッキリ見えるようにもなるけど、そもそも書体が見やすいのか、見にくいのか?検討したんでしょうね。
結果として、テレビメーカーやケーブルテレビは、電子番組表や字幕放送に対して、さらに小さくなっても見やすい書体を作ろう!となったんでしょう。
業界の動向を考えて、以下のの6書体を開発したそうです。
- 「ヒラギノTV丸ゴS W4/W6」
- 「ヒラギノTV角ゴS W4」
- 「ヒラギノTV丸ゴU W4/W6」
- 「ヒラギノTV角ゴU W4」
2017年7月から提供を開始する予定です。
と、やはり見やすいですね。
この「ヒラギノTVゴシック」を開発した株式会社SCREENホールディングスは、こう言っています。
デモヒラギノフォントは、その洗練されたデザインと文字品質の高さでプロのデザイナーを中心に高い評価を獲得。さらに「自然に、楽に、長く読める」ことを追求して開発されたUD書体は、ユニバーサルデザインにも対応しています。ヒラギノフォントが持つ「美しく、読みやすく、つぶれにくい」という特長により、スマートフォンや電子辞書、デジタル家電、カーナビなどの表示書体として幅広く利用されています。
このたびのARIB STD-B62規格対応フォントである「ヒラギノTVゴシック」の開発により、超高精細なディスプレーにふさわしい高品位な画面表示が可能となり、製品の付加価値を高め、他社との差別化を図ることができます。
また、2017年5月10日(水)から12日(金)まで、東京・有明の東京ビッグサイトで開催される「第20回 組込みシステム開発技術展(ESEC)」に出展するそうなので、そこで実際にデモが見ることも出来るかも?
参考サイト://www.screen.co.jp/ga_dtp/news/mpcnl/gpn170427.html
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