2016年3月4日、Netflixオリジナルコンテンツ『ハウス・オブ・カード』が遂に、全シーズン一挙配信開始されました。もちろん、全シリーズ4Kかつ5.1ch配信。海外ではすでに配信されていますが、日本にて配信を開始する事前告知はなく、サプライズ的な配信開始となりましデヴィッド・フィンチャーた。
ハウス・オブ・カード 野望の階段 とは?
Netflixが初めて世に送り出したオリジナルドラマ。ネット配信で初公開されたドラマシリーズとして史上初めてプライムタイム・エミー賞を受賞。本作の原型は1990年にイギリスでテレビ放映された同名のドラマシリーズ『ハウス・オブ・カード(英語版)』です。
これまで、専門チャンネルやHuluでも公開されていたが、日本のNetflixでの配信が行われていませんでした。しかし3月4日より最新シーズンであるシーズン4全52エピソードが一挙に配信開始となりました。
専門チャンネルやHuluでは配信していたと聞くとNetflixオリジナルコンテンツなのに・・・と疑問になります。
Netflixは映像配信(VOD)の会社ですが、制作会社(CP)という側面も持っており、オリジナル作品の放送権を競合他社に販売するという事業も実は積極的に行っています。
タイトルの「ハウス・オブ・カード」は英語で「(トランプの)カードで作った家」、つまり「壊れやすい家」という意味があり、また「ハウス」は「議会」「議院」という意味。
ジョディ・フォスターやクレア役のロビン・ライトなど、有名女優がいくつかのエピソードの監督を務めています。
公式Youtube
あらすじ
4つの政権を見てきたベテラン下院議員フランクは、自分が応援する大統領候補ウォーカーが当選すれば自分もホワイトハウス入りし、国務長官になれるという約束を信じてきた。ウォーカーは当選するが、フランクのホワイトハウス入りはバスケス首席補佐官に反故にされてしまう。
“この屈辱を忘れるな。” 復讐に燃えるフランクは、ホワイトハウスを揺さぶろうと決意し、静かに、そして慎重に、陰謀を実行に移していく。権力の強さと恐ろしさ、そして政界の表も裏も知るフランクは、したたかに状況を意のままに操るり、ついには自分が大統領の座に就く。
日本では、SONYピクチャーズがDVDを販売し、VODのみならず熱狂的なファンも多いこの作品。なお、『ハウス・オブ・カード 野望の階段』は第5シーズンが製作されることも決定しています。
おもな出演者
ケヴィン・スペイシー(Kevin Spacey):フランシス・アンダーウッド役
1959年生まれ、アメリカ出身。脚本家・映画監督・プロデューサーでもある
ロンドンのオールド・ヴィック・シアターの芸術監督で、2015年にはナイトを受勲
アカデミー賞を2度受賞。未婚であるがゲイ説は本人が否定。1991年にはニール・サイモン演出の『ロスト・イン・ヨーカーズ』でトニー賞を受賞。歌・ダンス・演技の全てをそつなくこなす俳優。
代表的な出演作品
『ユージュアル・サスペクツ』『セブン』『L.A.コンフィデンシャル』
『アメリカン・ビューティー』『ビヨンド the シー 夢見るように歌えば』
『スーパーマン リターンズ』
ロビン・ライト (Robin Wright):クレア・アンダーウッド役
1966年生まれ、アメリカ出身。女優。
14歳からモデルとしてパリや日本で活躍したが、高校卒業後に女優になることを決めた。ショーン・ペンとの間に2人の子供がいるが、現在は離婚し独身である。
本作で、ゴールデングローブ賞女優賞(ドラマ部門)受賞。3エピソードで監督も務めた。
代表的な出演作品
『フォレスト・ガンプ/一期一会』『アンブレイカブル』
『ハウス・オブ・カード 野望の階段』
ケイト・マーラ(Kate Mara):ゾーイ・バーンズ役
1983年生まれ、アメリカ出身。女優。
父は、ューヨーク・ジャイアンツの副社長であった。アイルランド系アメリカ人の家系。大叔父のダン・ルーニーはアイルランド財団(アイルランド系の人々への援助を目的とする財団)のアメリカ代表を務めていた。。妹のルーニー・マーラも女優。
代表的な出演作品
『最高の人生の選び方』『オデッセイ』『24 -TWENTY FOUR-』
『ハウス・オブ・カード 野望の階段』
マイケル・ケリー(Michael Kelly):ダグラス・スタンパー役
1969年生まれ、アメリカ出身。俳優。
アイルランドとイタリアをルーツに持つ。大学で法律を学んだが、その後俳優に。2人の子どもがいる。
代表的な出演作品
『噂のモーガン夫妻』『フェア・ゲーム』『エベレスト 3D』
『ハウス・オブ・カード 野望の階段』
製作総指揮
デヴィッド・フィンチャー(David Fincher)
1962年、アメリカの映画監督。コロラド州デンバー市出身。
どれも色調を抑えた暗い画づくりが特徴。嫌いな色はピンク。8mmカメラで映画を撮り始め、アニメーターとして働いていたころもある。
マドンナ、ジョージ・マイケル、エアロスミス、ローリング・ストーンズなどのミュージックビデオや、数多くのCMを手掛けている。
『エイリアン3』で映画監督デビューを果たす。1995年、『セブン』、『ファイト・クラブ』の成功により、注目され、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』、『ソーシャル・ネットワーク』ではアカデミー監督賞にノミネートされた。
主な代表作
『エイリアン3 』『セブン』『ファイト・クラブ』『パニック・ルーム』
『ベンジャミン・バトン 数奇な人生 』
この作品は、受賞歴が凄い!!
2013年第65回プライムタイム・エミー賞
・ドラマ・シリーズ監督賞(デヴィッド・フィンチャー)
・ドラマ・シリーズ撮影賞(シングル・カメラ部門)
・ドラマ・シリーズ・キャスティング賞
2014年第66回プライムタイム・エミー賞
・音響賞コメディ/ドラマシリーズ部門(1時間)
2015年第67回プライムタイム・エミー賞
・ゲスト男優賞ドラマシリーズ部門(レグ・E・キャシー)
・作曲賞シリーズ部門(Chapter 32)
・第71回ゴールデングローブ賞
・テレビの部 ドラマ・シリーズ主演女優賞(ロビン・ライト)
第72回ゴールデングローブ賞
・テレビの部 ドラマ・シリーズ主演男優賞(ケヴィン・スペイシー)
第66回全米脚本家組合賞
・最優秀新番組賞
第21回全米映画俳優組合賞
・全米映画俳優組合賞男優賞 (ドラマシリーズ)
第22回全米映画俳優組合賞
・全米映画俳優組合賞男優賞 (ドラマシリーズ)
第16回全米衣装デザイナー組合賞
・現代ドラマ賞
第18回サテライト賞
・ドラマ・シリーズ主演女優賞(ロビン・ライト)
第14回アメリカン・フィルム・インスティチュート賞
・最優秀テレビ番組賞
さいごに
『セブン』、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』などとても変わったストーリーと、暗いながらも美しい映像美で映画ファンを魅了する監督が、初めてドラマシリーズをプロデュースしたのが本作品。見逃せません。
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ビデオは1話のみ無料です。