日本初のUltra HD Blu-rayソフト「4K夜景 HDR」をビコムが3月26日に発売する。今のところ、対応するプレイヤーはパナソニック「DMR-UBZ1」のみ。
北米では2月から販売開始し、日本でも一部メーカーでUltra HD Blu-rayディスクのプレス工場が稼働したので、今年はUltra HD Blu-ray元年になりそうです!
4K夜景 HDRとは?
光り輝く日本各地の夜景を、4K撮り下ろしのUltraHD Blu-ray・HDR(High Dynamic Range)で紹介する。4K・UltraHD Blu-ray国内発売第1号作品。
この作品は、これまでのフルハイビジョンの4倍にあたる高解像度を実現した”4K”と、色の再現性が豊かでさらにハイライト部分や暗部の表現がこれまでより飛躍的に向上した”HDR”技術を採用。
光り輝く夜景はもちろんのこと、昼間の風景や夕景においてもこれまでのブルーレイでは味わえなかった臨場感あふれるHDR効果を堪能できる。
出典://vicom.co.jp/nightview/
撮影機材は、Panasonic VARICAM35。パナソニックの協力のもと、日本三大夜景の函館・神戸・長崎。また東京・横浜を加えた五大夜景となっています。
HDR効果を堪能できるよう、撮り下ろし映像のみを使用。昼間の風景や夕景においても、これまでのブルーレイでは味わえなかった臨場感あふれるHDR効果を堪能できるようです。
収録時間は約42分。ディスク仕様は2層66GBで、コーデックはHEVC/H.265。
価格は6,000円。(税抜)
函 館
年間500万人が訪れる国内有数の観光地・函館。函館観光の代表格・函館山からの夜景は「世界三大夜景」「日本三大夜景」と称され、散らばる光の宝石はまさに圧巻。
神 戸
「日本三大夜景」の摩耶山掬星台からの眺めや、メリケンパークなど神戸のウォーターフロント、北野異人館街や南京町など、港町神戸の洗練された昼と夜の風景。
長 崎
香港、モナコと共に「世界新三大夜景」に認定。稲佐山から見下ろす、すり鉢状の斜面に広がる立体的な光は宝石の輝きのよう。また旧グラバー住宅など名所の夜景も紹介。
東 京
大都会東京は光に満ち溢れている。東京のシンボル・東京タワーや、お台場、隅田川、銀座、渋谷など大都会の夜景を軽快な音楽に乗せて。
横浜
超人気スポット・みなとみらい21と山下公園など横浜港の昼と夜の風景。夜は横浜港クルーズで海に映える近代都市の夜景を海上から堪能する。
視聴可能なのは、現状1機種?
現在、日本国内で販売されているUltra HD Blu-ray再生機はパナソニック「DMR-UBZ1」のみとなっています。しかし、「DMR-UBZ1」はBlu-rayレコーダーと一体型であるため、価格もまだ25万円以上する高価な機器。
また、HDRを楽しむには、当たり前ですが、HDR対応の4Kテレビ(又はプロジェクター)が必要です。HDR非対応の4Kテレビやハイビジョンテレビでも視聴可能ですが、この場合はSDR(従来の色域/ダイナミックレンジ)となります。
欧米では、再生専用機が発売されている
欧米では、サムスン(UBD-K8500)から再生専用機が発売されており、こちらは約400ドル(約4.5万円)程度で売られているようです。
Ultra HD Blu-rayソフトには、DVD・Blu-rayに存在したリージョンコードという概念が無くなっているので、上記再生プレーヤーを海外から購入することも検討しています。
パナソニックも再生専用機を発売?
パナソニックも、サムスン同様に再生専用機(DMP-UB900)を開発しており、まずは4月よりヨーロッパ専用機器として発売するようです。今のところ、日本国内での発売発表はありませんが、気に価格は、€700前後/£600前後となっているので、約7万円弱のようです。
まとめ
いよいよ、日本でもUltra HD Blu-ray対応ソフトの発売が始まります。しかし、思ったよりもゆっくりとしたスタートのような気がします。
ハードが先か、ソフトが先かという論争がこの手の新規格にはよくよく聞かれますが、まずはソフトが揃わないと、なかなかハードには手を出しにくいのが実情です。
もっと、手っ取り早いのは、PS2の時のように、ゲーム機が再生プレイヤーとして、次世代ディスクに対応することでしょう。昨年の秋に北米を中心に、PS4のマイナーチェンジ版で4K出力対応機の噂も出ましたが、今のところ噂レベルのようです。
ソニーは、CES2016にて、Ultra HD Blu-ray対応のハードに関する出展していません。明言はしておりませんが、恐らく今年の発売はほぼないようです。今のところ、IFA2016にて対応機器を発表し、早くて年末か来年の初頭に発売するという見方が大半です。
しばらくは、4Kコンテンツを引っ張るのはVODサービスになりそうです。
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