「シェルコレクター」の水中撮影は4Kカメラ。独特の世界観な映画をみておきたい

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2016年2月27日から全国公開の「シェルコレクター」は美大出身ぞろいのセンスが光る作品。沖縄・渡嘉敷島の水中撮影は4Kカメラで撮影された。五感に訴えかけるような映像は観ておきたい。

スタッフのカラーが面白い!

リリーフランキーが15年ぶりに主演を務めるこの作品は、日米の精鋭スタッフで撮影され、監督の坪田さんは多摩美術大学出身、その他のスタッフも美大や日大芸術学部卒などの精鋭ぞろい。もちろん主演のリリーフランキーも武蔵野美術大学出身です。

そのほかの、寺島しのぶや橋本愛なども、どちらかというと芸術色の強い、良い意味でちょっと変わった女優さん・・・。良いですね。

監督は坪田義史氏

デビュー作『美代子阿佐ヶ谷気分』がロッテルダム国際映画祭コンペティション部門「VPROタイガー・アワード」に出品され、各国の映画祭で絶賛された。

まだ40歳の若い監督さんです。

坪田義史監督は「盲目の貝類学者が海の底の椅子に座っていると、頭上をウミガメが横切る」というイメージショットを撮影するのに、実際にリリーさんに海底に沈んでもらって撮影したツワモノらしい。

寺島しのぶさんも、こういうちょっとクレイジーな監督が出てきたのが嬉しいし、映画自体万人受けしないけど、海外で評価されてほしいなあと思っていますと語る。

映像美にこだわった作品

この作品は、アンソニー・ドーアの「シェル・コレクター/貝を集める人」が原作。同名小説でO・ヘンリー賞を受賞しています。この小説に坪田監督が惚れ込み、舞台を沖縄のとある離島に置き換え撮影をしたのが本作品になります。

全編に渡って映し出される沖縄・渡嘉敷島の目を見張るほどに美しい海、海中の生物たち。様々な形で螺旋を描く官能的な貝の数々が見どころ。

壮大な沖縄の自然を撮影したのは、『岸辺の旅』『トウキョウソナタ』の撮影で知られる、芦澤明子。

また、ブラザーズ・クエイに師事した「映像作家・牧野貴」がイメージ映像を手がけたそう。このブラザーズ・クエイはストップモーション・アニメの分野で、カルト的な人気がある兄弟で、この牧野さんが作る映像も期待しちゃいます。

また日本・アメリカに拠点を置き、ボーダーレスに活動している画家・下條ユリが、劇中でいづみが描く印象的な絵画を担当とあり、ボヘミアンというかヒッピーみたいな素敵な世界観を持った方なのでこちらも気になります。CDのジャケットなども手掛けている方です。

とにかく、才能がぶつかる感じというか、五感に訴えかけるような映像なのは間違いないと思います。

撮影について

この芹澤さんのアイディアで、昼間のシーンは16mmフィルム、夜間の撮影は闇に強いHDカメラ、水中は4Kカメラを使用したそうです。

この16mmフィルムの独特の粒状性とデジタルの鮮明さがこの映画で混合し、昨日・今日・明日の光景が混ざったような不思議な映像になっているそうです。

4Kで撮影されてるからキレイ!ではなく、映画の中で様々な撮影のものが入り混じってそれぞれの世界観を作り出しているんですね。面白いですよね。

シェルコレクターとは?

 

amazonなどの評価も高いです。

静かで温かい、生きる力に満ちた小説が傍らにある幸福――。
孤島でひとり貝を拾い、静かに暮らす盲目の老貝類学者。だが、迷い込んできた女性の病を偶然貝で治したために、人々が島に押し寄せて……。幻想的とも言える筆致で、自然による癒しと、孤独ではあっても希望と可能性に満ちた人間の生を鮮やかに切り取る珠玉の八篇。いまアメリカで最も期待されている新鋭による極上の短篇集。

アンソニー・ドーアの「 シェル・コレクター (新潮クレスト・ブックス)blank 」が原作。

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公式Youtube予告

この作品で、リリーフランキーは息を止めて水中で撮影に臨んでいます。目を開いても水中では見えないから大変だったでしょうね。

そのうえ、水に浸かると疲れるでしょうから、体力も相当消耗したことでしょう。ただ、この水中での撮影で4Kカメラを使って撮影したそうなので、ここが見どころ?でしょうか。

出演者は?

貝類学者:リリー・フランキー
光:池松壮亮
弓場嶌子:橋本 愛
山岡いづみ:寺島しのぶ

2016年2月27日(土)より、テアトル新宿ほか全国で公開。

2/27(土)は舞台挨拶もある

【日程】2/27(土)料金:2000円均一

テアトル新宿

10:00の回上映後 12:30の回上映前

《登壇者》リリー・フランキー、寺島しのぶ、池松壮亮、橋本愛、坪田義史監督

《受付方法》2/13(土)より、劇場窓口、劇場オンラインにて(全席指定制)

詳しくは //www.ttcg.jp/theatre_shinjuku/

川崎チネチッタ

13:40の回上映後

《登壇者》リリー・フランキー、池松壮亮、坪田義史監督

《受付方法》2/20(土)より、チネット(ネット販売)・劇場窓口にて販売(全席指定制)

詳しくは //cinecitta.co.jp/ にてご確認ください。

横浜シネマ・ジャック&ベティ

15:30の回上映後

《登壇者》リリー・フランキー、池松壮亮、坪田義史監督

《受付方法》2/13(土)劇場オープン時(9:10頃)より

さいごに

この映画の批評を本やテレビで目にしたことがありますが、どれも独特な世界観で浮遊しているような気分の映画とあり、興味があります。

どんな世界観なのか?確かめてみたいと思います。

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