10月25日、ソニーは、フルサイズミラーレスカメラ「α7R III(ILCE-7RM3)」を発表。11月25日に発売、予約は10月31日から。気になる価格は『α7R III』ボディのみで、370,000円前後の予定。ソニーストアやショールームの展示は10月31日より展示の予定となっています。
フルサイズミラーレス SONY「α7R III」
α7R III(ILCE-7RM3)について
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35mmフルサイズ裏面照射型CMOSイメージセンサーExmor R(エクスモアアール)を装備し、有効約4240万画素、低感度時約15ストップ(ソニー測定条件、静止画時)の広いダイナミックレンジを持ち、感度は最高ISO32000(拡張102400)。
高い解像感と低ノイズ、広いダイナミックレンジを両立するモデルで、α7シリーズとして初めて独自のAFシステム4Dフォーカス™に対応しています。
位置づけで言えば2015年8月に発売した「α7R II」の後継機種となるのですが、有効画素数が高解像度化したわけでもなく、少し物足りなさがあります。
ただ、手ブレ補正や連写、AFなどの性能がアップし、このほか細かな調整が施されているので、それを見比べて旧機種と比較し、購入を検討する形になりそうです。
フルサイズ有効約4240万画素センサー
有効約4240万画素という高解像度、高感度・低ノイズ性能と広いダイナミックレンジを併せ持ちます。
また常用ISO感度を最高ISO32000まで高め、(拡張ISO50~102400)暗所や薄暗い場所での撮影でもノイズの少ない高精細な描写可能です。またエリア分割ノイズリダクションの進化で、使用頻度の高い中感度域では約一段分のノイズ低減を実現しています。
ISO感度が上がってもノイズが少なそうなのは、嬉しいところ。
世界最高5.5段の光学式5軸ボディ内手ブレ補正機能
ボディ内の手ブレ補正については、旧モデルの4.5段分相当→5.5段分相当に向上。高精度な手ブレ補正ユニットとジャイロセンサーを新たに搭載しています。
静止画撮影中の手ブレ補正効果は、シャッターボタン半押しまたはピント拡大機能やMFアシストによる拡大表示中にライブビュー映像で確認することが可能です。
AF/AE追従 最高約10コマ/秒の連写
新開発のシャッターチャージユニットの採用で、最高で約10コマ/秒 AF/AE 追従高速連写を実現しました。(無音・無振動のサイレント撮影時も同様)
またライブビュー方式では最高約8コマ/秒の高速連写が可能です。
メモリーの大容量化、システムの高速化とUHS-IIの採用で、最大約10コマ/秒の高速連写でJPEG/圧縮RAW約76枚、非圧縮RAW約28枚の連続撮影ができるそうです。
またフリッカーレス撮影にも対応し、蛍光灯などの点滅によるちらつきを検知して適切なタイミングで静止画を撮影します。
被写体を追従し続ける、高速・高精度なAF性能
撮像エリアの縦横約68%をカバーする範囲に、399点の像面位相差検出AFセンサーを配置し、コントラストAFを従来の25点から425点に多分割化し、検出精度が大幅に向上。
動体追従性能は従来機比で約2倍に向上。暗いシーンでの合焦速度を向上させ被写体を瞬時に捉え、暗いシーンでも高精度な撮影が可能です。
AF-SモードでのAF検出輝度範囲の下限値はEV-3(ISO100相当/F2.0レンズ使用)
追従性能が約2倍に向上した 瞳AF
瞳を検出してオートフォーカスする瞳AF機能も検出精度・速度が向上し、追従性能は約2倍に向上。
AF-Cモードで瞳に安定して追従し続け、ピント合わせが難しい状況でも、瞬時に瞳を検出しピントを合わせて追従します。心強いです。
画素加算のない全画素読み出しによる4K動画記録
4K動画の本体内記録もでき、フルサイズフォーマットでの4K動画記録の中高感度画質が大幅に向上し、フルサイズならではの表現力をそのまま4Kの高解像度で記録可能です。
これは、業務用映像制作に使用されているXAVC®を民生用に拡張したXAVC S®を採用し、最大100Mbpsで記録が可能。
インスタントHDRワークフローを実現するHLGに対応
4K HDR対応のピクチャープロファイルとして、新たにソニー製デジタルスチルカメラとして初めてインスタントHDRワークフローを実現する HLG(Hybrid Log-Gamma)方式による4K HDR撮影に対応。
撮影後のカラーグレーディングが不要で、効率的なHDR映像の制作が可能です。
多彩な動画機能を搭載
白とびや黒つぶれしやすいシーンでも、ディテールを引き出す編集を可能にします。
新たに、フルHD映像で120fpsのハイスピード撮影が可能です。また最大50MbpsのフルHDで本体内記録が可能です。
撮影フレームレートは、1~120fpsまでの8段階、また記録時のフレームレートは24p/30p/60pから選択可能です。
ピクセルシフトマルチ撮影
新たに「ピクセルシフトマルチ撮影」機能を搭載。手ブレ補正機能を制御し、イメージセンサーを正確に1画素分ずつずらして計4枚の画像を撮影し、この4枚分の画素約1億6960万画素分から1枚の画像を生成するものです。
この「ピクセルシフトマルチ撮影」では、有効約4240万のすべての画素においてR・G・B全色情報を持つ画像が生成されるので、補完処理が不要となり、色モアレ(偽色)の発生を最小限に抑えられます。補完しないしないので、嘘の色はないと考えたら良いのでしょうか・・・
この「ピクセルシフトマルチ撮影」を使えば、α7Rより精細な写真になるのでは?と思います。どんな写真になるか早く見たいです。
外寸やバッテリーは?
外形寸法は、約126.9(幅)× 95.6(高さ)× 73.7(奥行)mm、重量は約572g(ボディ)
バッテリーは「NP-FW50」→「NP-FZ100」に変更。容量も約2倍になります。
対応メディアはSDメモリーカード(UHS-II対応のデュアルスロット)になります。また新たにUSB Type-C(USB 3.1対応)を装備しています。充電も簡単になって嬉しいですね。
発売時期は11月25日、ボディの税別価格は37万円前後の見込みとSONYのサイトでも言っており、お値段はおおむね前モデルと同じくらいという感じです。
これを購入するかどうかは、次のモデルの発売時期次第ですが・・・
スペックは追記予定です。
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