先日、キャノンの4Kビデオカメラを紹介しましたが、SONYからもプロからハイアマチュア向けの4Kビデオカメラが発表されました。HLG(Hybrid Log-Gamma)方式の4K HDR記録に対応したモデルで、XDCAM『PXW-Z90』、NXCAM『HXR-NX80』、ハンディカム®『FDR-AX700』の3台が発表されました。
XDCAM『PXW-Z90』NXCAM『HXR-NX80』ハンディカム®『FDR-AX700』
予想価格は、以下の様です。
『PXW-Z90』290,000円前後 発売は12月上旬
『HXR-NX80』240,000円前後 発売は12月上旬
『FDR-AX700』200,000円前後 発売は10月13日
『FDR-AX700』の予約は、9月26日(火)10時から
このうちハイアマチュア向けモデル、『FDR-AX700』の予約販売は9月26日(火)10時より開始されます。
発売された3機種は、1.0型積層型CMOSイメージセンサーExmor RS搭載。高い動画AF(オートフォーカス)性能で273点像面位相差検出します。高速性・高い追従性を実現しています。
HLG方式による4K HDR撮影に対応し、従来よりも広いダイナミックレンジで撮影でき、視覚で捉えたイメージに近い色彩で映像を残すことが可能です。
民生機である『FDR-AX700』は、業務用モデル2機種と同様のファストハイブリッドAFシステムをハンディカムとして初めて搭載。
またハンディカムでは最高解像度となる、有機ELファインダーや高解像3.5型ワイド液晶モニターを搭載しています。
さらに業務用モデルに搭載している大型シーソーズームキーや、グリップ、ジョイスティックも採用。納得の作りになっています。
『FDR-AX700』はどんなモデルなのか?
「4K HDR」撮影に対応
4K HDR記録HLG(Hybrid Log-Gamma)方式に、ソニーの民生用タイプで初めて対応。
4K動画撮影でのスローモーションとクイックモーションの撮影が可能です。
撮影フレームレートを1fpsから30fpsまでの6段階から選択でき、最大30倍までのクイックモーションと、最大1.25倍までのスローモーションを最大100Mbpsで記録できます。
例えば、こんな感じです。Youtubeの映像を見た方が早いです。↓
被写体をすばやく捉え、追従するAFシステム
ファストハイブリッドAFシステムという、以下のメリットを兼ね備えたもの。
- 高速性と追従性に優れた位相差検出方式
- AF精度の高いコントラスト検出方式
これによってイメージセンサーは、273点の像面位相差検出。これは画面の最大約84%をカバーすると言います。
高速性・高い追従性を実現したことで、4K動画撮影では被写体をスムーズに捉え続けることが可能です。
そしてAFの駆動速度を7段階に設定したり、追従範囲・乗り移り感度をそれぞれ5段階に設定できるので、表現に合わせてフォーカス設定が可能です。
またタッチ操作で追ってる被写体をすばやく変更できるので、ミスが減るとのこと。
この辺りは嬉しいです。動画って撮影していてよく迷うことってありますよね。私なんかはこっち取っていたのに、あっち撮ろうとか良くあります。でもそこですっと画面クリックすれば良いんですから。
1.0型積層型Exmor RS CMOSとBIONZ X
位相差AFセンサーを配置した「1.0型積層型Exmor RS CMOS(エクスモア アールエス シーモス)センサー」と、進化した画像処理エンジン「BIONZ X(ビオンズ エックス)」の処理をサポートするLSIを搭載。
高速信号処理回路を画素領域とは異なる層に記録する「積層構造」を採用。
これにより高速なデータ読み出しを実現しました。画素加算のない全画素読み出しによる4K動画記録に対応し、4K映像に必要な画素数の約1.7倍の情報量を凝縮して4K映像を出力します。
4K撮影でも、モアレやジャギーが少なく、美しいボケ味でノイズの少ない映像が撮影可能です。
広角29mmのZEISS®バリオ・ゾナーTレンズ
最大広角29mmのZEISS®バリオ・ゾナーTレンズは、光学12倍、全画素超解像ズーム機能を用いて18倍ズームを実現。
11群17枚のレンズにより、高い解像度を実現。また7枚羽根の虹彩絞りにより、美しいぼけのある表現も可能です。ボケが上手く表現できたらこの4K動画から写真をどんどん切り出してしまいたいですね。今まで4K動画から写真の切り出しを行うとこのボケがイマイチでしたから期待です。
ハンディカム史上最高解像度のビューファインダー
約236万ドット相当になった有機ELファインダーTru-Finderを採用。大型のアイカップも付属し便利です。
また約156万ドット相当になった3.5型タッチパネル式の液晶モニターを搭載。
液晶モニターでのピント合わせが快適になりました。
光量を調節できる内蔵NDフィルター
レンズからイメージセンサーに入る光量を調節するためのNDフィルターを2枚内蔵。
クリア、1/4、1/16、1/64から選択でき、シャッタースピード、絞りの調整が可能です。
デュアルスロットで同時記録可能
SDカードスロットとSDカード/メモリースティックカードスロットの2つのメディアスロットを搭載。
SDカードはデータの高速書込みが可能なUHS-I U3に対応。バックアップ用として動画データをそれぞれのスロットに同時記録したり、メモリーカードを入れ替えながら中断することなく撮影できます。
SNSにも便利
NFC通信機能をAX700本体に搭載。
スマートフォンとワンタッチで接続して、離れた場所からAX700を操作できる「スマートフォンリモコン」が使用できます。私は意外とこれ使います。
私は、4K動画から写真を切り出して、スマートフォンに送って、FacebookなどにUPしてます。発表会とかの映像や写真はスマートフォンで撮影しても差ほどキレイじゃないけど、4Kビデオカメラで撮ったものはとても綺麗です。
お友達にも喜ばれてます。やはり時代はSNSなのですね。。。
鑑賞方法は?
確実に保存したいですよね。4KテレビではもちろんフルHDテレビでも美しく再生できます。またブルーレイディスクレコーダーやパソコンで保存する方法もあります。
最近発売されたレコーダーは4K動画も保存できます。
スペックは?
FDR-AX700 | |
---|---|
イメージセンサー | 1.0型積層型CMOSイメージセンサー Exmor RS |
有効画素数 16:9動画撮影時 | 約1420万画素 |
有効画素数 16:9静止画撮影時 | 約1420万画素 |
有効画素数 3:2静止画撮影時 | 約1200万画素 |
画像処理エンジン | BIONZ X |
レンズ | ZEISS®バリオ・ゾナーT F2.8-F4.5、f=9.3-111.6mm f(35mm換算) f=29.0-348.0mm(16:9時) f=32.8-393.6mm(3:2時) |
ズーム 動画撮影時 | 光学12倍 全画素超解像24倍(HD) 18倍(4K) |
ズーム 静止画撮影時 | 光学12倍 全画素超解像24倍 |
AFシステム | 位相差検出方式/コントラストAF方式 |
手ブレ補正 | 光学式手ブレ補正(アクティブモード搭載) |
スーパースローモーション/ スロー&クイックモーション | 〇 |
HDR(HLG) | ○(HLG, HLG1-3) |
S-Log | ○(S-Log3, S-log2) |
デュアルスロット | スロットA:メモリースティック PRO デュオ、SDカード用マルチスロット スロットB:SDカード用スロット |
記録フォーマット | XAVC S AVCHD |
連続撮影時間(付属バッテリー『NP-FV70A』、液晶パネル使用時) | 約3時間10分 |
外形寸法(単位:mm)幅×高さ×奥行(付属バッテリー装着時、レンズフード、大型アイカップ含む) | 121.0×104.0×274.5 |
重量 | 約1030g |
フィルター径 62mm
虹彩絞り 7枚羽根フォーカス 自動/手動(ダイヤル・タッチパネル)
F値 F2.8-4.5f
焦点距離 f=9.3-111.6mm
f(35mm換算) 動画時 f=29.0-348.0mm(16:9時)
f(35mm換算) 静止画時 f=29.0-348.0mm(16:9時),f=32.8-393.6mm(3:2時)
さいごに
10月7日よりショールームで展示を始めます。
詳細は、//www.sony.jp/handycam/products/FDR-AX700/
もうすぐ運動会!や発表会なら、お勧めモデルはこれ。在庫があれば明日到着で嬉しい。
関連記事はこちらも