ソニービジネスソリューションは、スカパー・ブロードキャスティングから、4K HDR対応中継車の製作を受注しました。2017年1月の納車を予定していて、順次稼働とのこと。スカパー!は2016年10月からHDRの放送を始めますが、2017年以降は、4K HDR対応で生中継可能になりそうです。
出典://www.sonybsc.com/sbsc/press/2016/20160912.html
スカパー!は10月4日、世界初の4KHDR放送を開始!
スカパーは、4K専門チャンネル「スカパー!4K体験」にて、2016年10月4日より、世界初の4KHDR(High Dynamic Range)放送を開始すると発表しています。
- オープニング番組として『CG プロデューサー ヤナイ君〜プロジェクションマッピング 篇〜(仮)』(イマジカ・ロボットグループと共同制作)
- BSスカパー!オリジナルドラマ「螻蛄(疫病神シリーズ)」全5話
を4K HDRで放送する予定です。
「螻蛄(疫病神シリーズ)」についてはこちらも
参考://www.sptvjsat.com/load_pdf.php?pTb=t_news_&pRi=632&pJe=1
2017年1月以降は、4K HDRの生中継も?
2017年1月の納車を予定。
ソニーは4K HDRライブ制作システムにおいて、撮影から送出・配信までの一連のワークフローの中で魅力的な4K HDRによる映像表現ができ、かつ従来の4K SDRやHD制作も同時に行える制作ワークフロー<SR Live for HDR>を確立し、柔軟なライブ制作を可能とする最新のシステムソリューションを業界に先駆けて構築しています。
具体的には4K HDRに対応した『HDC-4300』などシステムカメラでS-Log3撮影し、4Kマスターモニター『BVM-X300』で画質を確認しながら画作りを行います。更に制作領域で決定した画質や色を損なうことなく配信時のEOTFへの変換をHDRプロダクションコンバーターユニット『HDRC-4000』によって実現します。
受注システムは?
導入予定概要
出典://www.sonybsc.com/sbsc/press/2016/20160912.html
HDC-4300 マルチフォーマットポータブルカメラ (8式)
XVS-8000 マルチフォーマットスイッチャー (1式)
BVM-X300 30型4K有機ELマスターモニター (4式)
HDRC-4000 HDRプロダクションコンバーターユニット (9式)
メインカメラは、4K HDR撮影に対応したマルチフォーマットポータブルカメラ『HDC-4300』を導入。今夏にリリースされた新バージョンにより、ライブでのHDR制作への対応を実現。
HDC-4300は、4K/60pの撮影が可能ですが、今後のファームアップなどで4K/120p撮影への対応も検討されている。実現すれば、4Kの2倍スローも表現できる見込みです。
4K有機ELマスターモニター(マスモニ)「BVM-X300」の解像度自体は4Kしかないため、8K映像の解像度表現は出来ていないのですが、自発光モニターであるため、コントラストよく、色域も素晴らしいです。
また、今年度発売予定のHDRプロダクションコンバーターユニット『HDRC-4000』も世界に先駆けて導入される予定です。
出典://www.sonybsc.com/sbsc/press/2016/20160912.html
さいごに
2017年春からは、 チャンネル「スカパー!4K総合」/「スカパー!4K映画」でもHDR放送の開始を予定しています。
明暗表現できる範囲が広く、屋外でのスポーツ中継や、ホールでの音楽ライブ(暗い会場でのレーザー光線の演出等)に適しているHDRは、高輝度を含むシーンが白くつぶれず、自然に見えるのが特徴です。
これを機に今まで以上に、4K・HDRの生中継のコンテンツも増やしてほしいです。
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