パナソニックは、米国ロサンゼルスのパラマウントスタジオで開催された映画撮影機材の展示会 「Cine Gear Expo 2019」で「LUMIX Sシリーズ」のNEWモデル「S1H」の開発を発表しました。アメリカでは4,000ドルで発売するようですが、日本を含めほかの国の価格は不明です。
2019年秋を目処に製品化し、グローバル市場でも発売の予定です。
「LUMIX Sシリーズ」
シネマクオリティとミラーレス一眼カメラという優れた機動性も持つ
「LUMIX Sシリーズ」
「LUMIX S1H」は、業務用シネマカメラの開発で培った技術を、今年3月から展開を開始したフルサイズミラーレス一眼カメラ「LUMIX S」シリーズを応用してシネマ用途向けに注力・開発したものになります。
また、ハリウッドでも高く評価されるミラーレス一眼カメラ「LUMIX GH5」。映像制作のプロから高く支持され、シネマ作品制作、V-LOG制作など幅広く活用されていますが、今回発表された「LUMIX S1H」 は、GH5を意識して開発している模様。
「LUMIX S1H」は、業務用シネマカメラの開発で培った知見と技術を、今年3月から展開を開始したフルサイズミラーレス一眼カメラ「LUMIX S」シリーズに応用して開発したもので、パナソニックが強みとする信号処理技術と熱処理技術により、圧倒的な機動性を誇るミラーレス一眼カメラにプロフェッショナル動画性能を凝縮。映画制作のニーズに応える画質や性能を実現するとともに、撮影機材の重さや大きさによる制約を軽減し、新たなアングルやスタイルで撮影できるなど、映像表現の可能性を広げます。
Panasonic:シネマクオリティのフルサイズミラーレス一眼カメラ「LUMIX S1H」を開発
「LUMIX S1H」の主な特長
動画を見たらびっくりします。「VARICAM」 とは言いませんけど、同じくらいに見えます。

6K解像度など、多様な映像フォーマットに対応
デジタルカメラとして世界で初めて6K24p(縦横比3:2)や5.9K30p( 縦横比 16:9)動画記録が可能。
フルサイズイメージセンサー
フルサイズのレンズ交換式デジタルカメラとして世界で初めて110 bit Cinema4K/4K 60pに対応し、縦横比4:3のアナモフィック撮影も含めて、1台で多様なフォーマットでの撮影が可能です。
フルサイズミラーレス一眼カメラ「LUMIX S」シリーズの「LUMIX S1R」「LUMIX S1」に加え、本格的な映画撮影に使用可能な「LUMIX S1H」を追加する形です。
業務用シネマカメラと同等の階調性と広色域
「LUMIX S1H」は「VARICAM※1」と同水準の広ダイナミックレンジで広色域の14+ Stopの V-Log/V-Gamutに対応 ※2
※1「VARICAM」 パナソニックのデジタルシネマ用4Kカメラ/レコーダー
※2 V-Logとは:フィルム素材をデジタル化する際に規格化された“10-bit Cineon”の思想を基に、パナソニック製デジタルシネマ用4Kカメラ/レコーダー「VARICAM」で開発されたLog特性です。
時間無制限の動画撮影を実現
全ての動画記録モードで、動作保証温度において時間無制限の撮影が可能。
と、ここまでが報道発表に書かれていたもの。
「LUMIX S1H」は、解像度については書かれていませんでした。
解像度は・・・2400万画素?それとも・・・
解像度はわかりませんが、6Kビデオに対応するには少なくとも解像度は、2400万画素である必要があります。
LUMIX S1R(DC-S1R)の様に、4730万画素とかそれ以上になるのでしょうか?
Lマウントレンズ使用

ライカのLマウントを採用。
豊富なレンズ群の品揃えも魅力。ライカ、シグマが発売するLマウント規格の交換レンズも装着が可能でしょう。
グローバルシャッター付きのCMOSセンサー?
気になるのは、2019年2月に発表した「グローバルシャッター撮像が可能なCMOSイメージセンサー技術」が載るのかどうか・・・?
パナソニックは、8K 3600万画素の高解像度で,60fpsの高速フレームレート読み出し,かつ,45万電子の高飽和と,感度変調機能を有するグローバルシャッター撮像が可能なCMOSイメージセンサー技術を開発した。
1. 8K解像度、60fpsフレームレート、45万電子飽和、グローバルシャッタ機能を同時実現。
パナソニック
2. ゲイン切り替え機能により、高感度モードと高飽和モードの切り替え撮影が可能。
3. 有機薄膜へ加える電圧制御により、無段階にNDフィルタ機能の実現が可能。
S1ファームウエアも発表 有料

パナソニック株式会社は、 LUMIX「DC-S1」に新しい機能を追加できる専用のアップグレードソフトウェアキー「DMW-SFU2」を、2019年7月18日(木)より発売します。
今回、開発発表されたS1Hと同様に、 LUMIX「DC-S1」で14+Stop V-Log/V-Gamutや4:2:2-10bit-4K/30P記録に対応、同4K/60PのHDMI出力を可能にするなど、S1の機能が大きく向上するアップデートの様です。
予想価格は約2万円。
本製品をS1でご利用いただくには、本製品のほか、S1の最新ファームウェアへのアップデートが必要です。
アップグレードの流れ
販売店またはWebサイトでアップグレードソフトウェアキー「DMW-SFU2」を購入。
S1のファームウェアを最新バージョンに更新。
S1の「シリアルナンバーファイル」(ファイル名:SERIAL.LST)をメモリーカードに書き出す。
4.「アップグレードソフトウェアキー」と「シリアルナンバーファイル」をアクティベーションコード発行サイトにアップロードし、サーバーが発行するアクティベーションコード(ファイル名:ACTIVE.LST)をメモリーカードに保存。アクティベーションコードをカメラに読み込み。
※アクティベーションコード発行サイトは2019年7月中旬公開予定です。詳細は以下ページでお知らせします。
LUMIXアクティベーションコード発行サイト
さいごに
まだまだ、詳細は分かりませんが、2019年の冬あたりは、40-50万円以内でこの
「VARICAM」と同水準の「LUMIX S1H」が発売されたり、シャープから小型の8Kビデオカメラが発売されそうで楽しみですね。
動画のニーズは拡大しています。こういう高価格帯カメラでも意外と売れるんだろうなと思います。早くスペック詳細が知りたいです。
私は、今までならばこのあたりのクラスなら、パナソニック製品ではなく、ソニー製品買ってました。ただ、この「LUMIX S1H」 は期待できそうなので実物をまずは見たいです。
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