先日のInter BEEで見たのですが、こちらはBlackmagic Designのブースで展示されていたフィルムを4Kスキャンする機械「Cintel Scanner」。お値段は340万円。ひと昔では考えられないほど値段が安くなり、学校や自治体などでも利用されているそうです。
Blackmagic Design Cintel Scanner
前から見たことはあったけど、しっかり見たことがなく、今回偶然まじまじと見てしまったのですが・・・・。一般人が目にするのは、確かにあまりなさそうな機械ですよね。
Inter BEEの会場で、立っていた説明員の方は、確か・・・フォトロンから来た方でした。またこの「Cintel Scanner」国内第一号機を導入したのは、調べてみたらどうやら東京現像所のようですね。
東京現像所で4Kスキャンをしている作品は結構あります。
一部を紹介するとこんな感じ。ゴジラなどもこの東京現像所で4Kスキャンニングされています。
10月8日から11月4日まで『七人の侍』の4Kデジタルリマスター版を上映
日本初、J:COMが『映画ドラえもん のび太の日本誕生』を4Kリマスター化&独占配信!
見ていてびっくり、早い!
この機械を見ていて驚いたのは、やはりスピードの速さですね。早いです。基本的にスキャンニング自体は誰でも出来ますとのことでした。
でも欲を言えば、折角同梱されているDaVinci Resolveで編集したいな・・・というところ。うーん。このソフトは英語なので敷居が高いのです。使う一連の動作だけ覚えたら何とかなりそうな気もしますが・・・。
Cintel Scannerってどんなもの?
最大30fpsの35mmか、16mmフィルムをUltra HD解像度でスキャンできるリアルタイム・スキャナーです。どちらのフィルムもそのままスキャンでき、音声もそのままフィルムから取り込めるのも魅力です。
これで、フィルムに収められたコンテンツをスキャンし、Ultra HDのマスター制作が可能になります。ただし、データ量は1時間分で約2TBと巨大なので要注意です。
もう少し民間よりの取り組みも広がっている
昨日の神戸新聞WEBにも、貴重な映画フィルムを高精細な4Kデジタルの映像で保存活用する神戸映画資料館と神戸芸術工科大の取り組みが載っていました。
この神戸映画資料館と神戸芸術工科が使用したスキャナーも、本製品「Cintel Scanner」で、かなり劣化したフィルムでも読み取り可能で、内容確認と保存が同時にできるのが魅力だと書かれていました。
こちらの記事によると、1920(大正9)年に発売されたせっけんの宣伝映画で、まだ黎明(れいめい)期のアニメーションが使われていた、という。このように貴重な作品も民間にもあるのに、4Kスキャンするにはこの専門家頼みですから、費用もかさんだことでしょう。
またデータ量は1時間分で約2TBと巨大です。でも、貴重な映像は今こそ残しておきたい、と思うのです。
フィルムの劣化が進むと、映像が失われる恐れもありますよね。今回のケースでは、スキャナーが大学に導入されたことで、神戸映画資料館と連携体制を取ったそうです。
これらは、大学図書館で研究用使用したりするそうです。またスキャンした一部は、11月23~26日の「神戸発掘映画祭」(会場・神戸映画資料館)で上映するというので、こちらも楽しみですね。
また、2017年11月25日、26日は、徳島で、「4K徳島国際映画祭2017」が開催されます。こちらも一部は4Kリマスターしたものが上映されます。現天皇が皇太子だったころの記録映画「4Kで蘇る、世紀のご成婚パレード TOKYO1959」や、「ルパン三世 ルパンVS複製人間」がそうですね。
とくに、「ルパン三世 ルパン VS 複製人間」は4Kリマスターして、劇場の席で光や風、振動などを味わえるMX4D作品として劇場で9月1日から劇場公開されました。
近年は、昔の映画の4Kスキャン作品も増えていますよね。インディペンデンス・デイとか、ゴーストバスターズとか、アラビアのロレンスなど、こんなに綺麗になるんだなあと感動しました。とくに世界名作劇場のオープニングや、ビートルズの映画を4Kリマスターした物は良かったです。
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2/22(月)13:00〜『アラビアのロレンス』4Kレストア版 をNHK BSプレミアムで放送
あの世界名作劇場が4Kリマスターで帰ってくる!スカパー4Kで
9月22日『The Beatles〜EIGHT DAYS A WEEK 』公開。同時に4Kリマスター映像上映!
見てみると、感慨深いものがありますよ。
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