日東電工 8K用光ケーブルを量産 素材はプラスチック

  • 2017年9月27日
  • 2019年8月21日
  • 8Kとは
  • 480view

日東電工が、8K用光ケーブルを19年度までに量産化すると発表した。気になる素材は、慶応大学の小池康博教授らが開発したプラスチック製の光ファイバーで、軽くて細いケーブルということで、様々な分野で期待される。医療現場や家庭内に8K映像を伝送する日も近い?

日東電工が、8K用光ケーブル量産化

これまで長距離の高速通信では、ガラス製の光ファイバーケーブルが使われてきました。また数十センチメートルから数十メートルの高速通信に適した光ケーブルもなかったと言います。

暮らしがIoT化され、高速で大容量な通信技術が求められています。

さらに2020年頃には高速大容量通信時代の到来すると言われ、より多くの情報に対応できる光伝送のニーズが拡大すると予測されています。

日東電工は国内に製造拠点を設置し、19年度に量産を始めると言います。

新素材?

Nittoは、これまで蓄積してきた光学フィルムに関する技術でこの光ケーブルを開発。この光ケーブルは、プラスチック光ケーブルで、伝達性能、加工性などでも優位性を持つそうです。

100Gbps以上の高速データ伝送に加え、ファイバー素材自体が屈曲性に優れ、ガラス光ケーブルでは困難とされていた狭い機器内での光伝送も容易に行えると期待されており、 航空機や自動車など輸送機器への搭載も見込まれているそうです。

このプラスチック光ケーブルの強みは?

高速、大容量で、細くて軽量。配線のスリム化が可能です。

加工と安全性に優れ、ガラス光ケーブルに比べ、破損リスクが低減する。

耐熱性にも優れていると言います。

期待されている現場

医療機器

高精細表示が可能な8K内視鏡カメラにより手術を進化させること

自動車

車内通信の高速化、従来のワイヤーハーネスからの置き換えによる軽量化 振動や曲げに強い安全性向上を実現

航空業界

機内通信の高速化、電気配線からの置き換えによる軽量化 振動や曲げに強い安全性向上を実現 光ケーブルによる機体の歪み検知などメンテナンス性の向上に活用

8Kディスプレイ

情報量の多い8K信号を1本のケーブルで非圧縮伝送し、システムをスマート化

https://www.nitto.com/jp/ja/press/2017/0926.jsp

さいごに

少しづつ着実に8Kの時代が近づいているんだと感じました。みんなが外出先でスマートフォンでテレビやビデオなど観て、家電製品もネットで制御しようとしているこの時代。これからインターネットって足りるの?まさか遅くなっちゃうの?

など心配をしていましたが、ちょっと安心。8Kに限らずこれらのケーブルでもっと私たちの生活は豊かになりそうです。

関連記事はこちらも

blank
最新情報をチェックしよう!