終戦75周年の8月15日 8K制作「太陽の子」放送 家族みんなで見よう!!

終戦75周年を迎える本日、2020年8月15日、夜7時30分からNHK総合、BS8K、BS4Kにて8K制作作品「太陽の子」が放送されます。この作品は、史実をもとに戦時下の科学者の苦悩を描いた作品で、先月18日に急逝した三浦春馬さん(享年30)の遺作ドラマとなっています。BS8Kではすでに放送していますが、一体どんな作品なのでしょう。

『太陽の子』(GIFT OF FIRE)

『太陽の子』は第二次世界大戦下の日本で、原子爆弾開発に翻弄された科学者たちの話。物語はフィクションとなっており、彼らの日記を元にシナリオを書いたフィクション作品となっています。また、テレビドラマ版とは違う視線で描く国際共同制作映画「太陽の子」の公開も予定されています。(公開日未定)

2014年のNHK脚本ワークショップに参加の(旧題:神の火)を改題し『太陽の子』としたものだそう。原作は、黒崎博。代表作はドラマ「火の魚」「冬の日」「セカンドバージン」「わかば」「どんど晴れ」「ひよっこ」など。NHKの方ですが、この黒崎さんが演出もされています。

第二次世界大戦末期、京都大学の物理学研究室に海軍から下された密命は、核分裂のエネルギーを使った新型爆弾を作ること。核エネルギーの研究を進める一方で、科学者として兵器開発をすすめるべきなのか苦悩する研究者たち。研究好きの石村修(柳楽優弥)は、純粋に実験に取り組もうとするが、時代の波に翻弄されていく。弟の裕之(三浦春馬)もまた、戦争の真実に向き合わざるを得ない。そして、兄弟が秘かに想いを寄せる朝倉世津(有村架純)は未来を語ろうとするが・・・。戦争に翻弄された若者たちの悲劇の物語。

出典:NHK「太陽の子」

 

物語の主人公は、柳楽優弥。彼は、第二次世界大戦末期、京都帝国大学の物理学研究室で原子の核分裂について研究に没頭する1人の若手研究者 石村修の役を演じています。彼の弟 裕之を三浦春馬、この兄弟二人が想いを寄せる幼なじみ役 朝倉世津を、有村架純が演じ、若者が戦争に翻弄されていく姿を描いています。

修は、海軍から命じられた核エネルギーを使った新型爆弾開発のための実験を続けていたのですが、爆弾開発の実験がなかなか進まない。

印象的なのは、「先に原子核爆弾を作ったところが、世界の運命を決める」という言葉。研究室のメンバーはこの研究を続けていく事に疑問を持ち始めるなか、広島に原子爆弾が投下されたという知らせが届き、研究者たちは広島に向かい、そこで焼け野原になった広島の姿を見てしまう・・・自分たちが作ろうとしていたものは、こんな恐ろしいものだった、とは・・・。

焼け野原になった広島で修が拾いあげる写真は、実際に被爆者の方から借り受けた物です。だそうです。

75年前の話ですが、私たちと同じように青春があり、そこで一生懸命に生きていたのです。例えば、修は科学に情熱を注ぎ研究にただ、没頭する。素晴らしい発明は、ときに戦争に利用されてしまうものですが、まさに修たちも疑問に感じたのでしょう。

そんな彼らにも、やはり好きな人が居て、でも今と違って簡単に結婚の約束もできません。

予告編でみた印象的なシーンは、特攻隊の基地から一旦故郷に戻った主人公の弟 裕之(三浦春馬)が、特攻に向かう仲間を見送り続け、恐怖に精神を蝕まれ海に入っていくシーンでしょう。

このシーンは、光の具合を見ながらベストな瞬間を探るワンチャンスの撮影で、朝方4時ころに撮影されたそうです。戦時中という時代に翻弄された3人。でも、強く生きたいと願う世津役 有村架純の演技が力強いです。

『太陽の子』放送日は明日8月15日

地上波・総合、BS8K、BS4K 同時放送8月15日(土)午後7時30分~ 午後8時50分
BS8K8月1日(土)午後1時30分~午後2時50分
8月6日(木)午後1時00分~午後2時20分

原作・演出:黒崎博(NHK制作局)
出演:柳楽優弥、有村架純、三浦春馬、三浦誠己、宇野祥平、尾上寛之、渡辺大知、葉山奨之、奥野瑛太、イッセー尾形、山本晋也、國村隼、田中裕子
音楽:Nico Muhly(ニコ・ミューリー)
制作統括:土屋勝裕(NHK制作局)、浜野高宏(NHK編成局)、山岸秀樹(NHK広島局)
共同プロデューサー:Ko Mori(コウ・モリ ELEVEN ARTS)佐野昇平(KOMODO Productions)
共同制作:ELEVEN ARTS Studios

NHKホームページ:太陽の子

再放送は?

地上波 (NHK総合1・東京)8月19日(水)午後11:40~午前1:00

主な出演者

石村修(柳楽優弥)
京都帝国大学の学生で、原子物理学を志す科学者の卵。実験に夢中になると周りが見えなくなるので仲間から「実験バカ」と呼ばれている。アインシュタインの理論に憧れる一方で、難しい計算が大の苦手なのがコンプレックス。幼なじみの世津にひそかに思いを寄せている。

柳楽優弥さんのコメント
科学は人間にとって善にも悪にもなり得る。きっと主人公も思い悩んだであろう問題に僕自身も真剣に向き合いました。この役を演じることへの責任を今でも感じています。全スタッフ、全キャスト一丸となって丁寧に取り組んだ作品です。ご期待ください。

朝倉世津(有村架純)
修と裕之の幼なじみ。空襲被害を避けるための建物疎開で家を取り壊され、修の家に居候することに。軍の紡績工場で働きながら、誰よりも強く、終戦後の「未来」を考えている。

有村架純さんのコメント
人が亡くなる悲しみよりも、明日は自分が死ぬかもしれないという恐怖。次第に何事にも無感動になり人間としての感覚が麻痺まひしていく。
明日を今日をどう生き抜くか、人々が必死に毎日を耐え忍んだそんな状況下でも、幾いくつもの美しい朝を迎え、澄んだ空を見上げた人々がいたはずだと私は思いました。戦争が起きていることが嘘うそみたいに、その時ばかりは一瞬でも忘れられる。世津はその一人。今日を生きたことを後悔しないように、毎日訪れてくれる日常を愛いとおしく噛かみ締めた女性。そう生きることが彼女なりの覚悟として捉え演じました。
飲み込んだ言葉もきっとたくさんあったはず。戦争を経験していない、生きたことのない時代をイメージするには限界があるかもしれませんが、女性の凄すごみはいつの時代も変わらずにあるということを学びました。

石村裕之(三浦春馬)
修の弟。陸軍の下士官として戦地にいるが、肺の療養のため帰ってくる。前線での壮絶な体験を顔に出すことなく、家族に対して明るく、優しくふるまう。裕之もまた世津に想いを寄せている。

三浦春馬さんのコメント
散ることを見据え、残された日々をどう過ごすべきか…
家族に対して気丈に振る舞う学徒出陣兵がどれだけつらかったか…
若くして、自分が居ない未来に希望を託す青年の想いを役を通して考えさせられました。
世界で唯一の被爆国の日本ですが、私たち日本人も原子力爆弾を用いて戦争を終わらそうとしていた事実を、この作品で私同様多くの方が知ることになったあと、今まで以上に日本が平和と希望を願える美しい国になるよう祈ります。

撮影の合間の様子や 意気込みは?

柳楽さんと三浦さん以外は、ほぼ関西出身ということで、二人とも関西弁と言うか京都弁の特訓をしたそうです。また、三浦さんは、撮影の合間に自前のカメラで有村さんや柳楽さんを撮影するのが楽しみで、京丹後の浜辺で沢山の写真を撮ったそうです。

今回の作品で石村修を演じるにあたり、柳楽優弥さんは、核爆弾について学ぶ勉強会に参加したり、広島平和記念資料館にも足を運び、学んだと言います。どうやったら平和になるんだろうという、普通のことを改めて考えさせられたと言います。

また有村架純さんも、今回の作品が戦時中の作品を演じた初めての作品で、クランクインしてもなかなか覚悟が持てなかったと言います。そんななか、参考にしたのは、戦争で人が毎日当たり前のように死んでいったりするなか、いつも美しい朝がやってくるという事を感じたと言います。

ドラマを通して伝えたいこと・・・

同世代、年下の子たちにも語り継がれて欲しい、伝えたいと柳楽さんは言ってました。

有村さんは、生きている人みんなが、すべて誰かの大切な人で、自分にそういう人が居るように、みんなにもそういう人が居て、なんでそれを守ることができないんだろうと、思ったと言います。

自分たちが周りにいる人たちを悲しませないようにするかどう考えて、どう向きあっていくかと皆が考えて欲しいと思い、自分もそういう風に生きていかなきゃと思ったそうです。

三浦さんは、作品を通じて、想像力を働かせ、道徳心を育てることが大事で、まずは戦争をしないということを心に留め、みんなが生きるべきだとということをこの作品を通して伝えられるだろうと思ったと言います。残念ながら、三浦さんは亡くなってしまいましたが・・・

さいごに

8Kで撮影され、先月、急逝した三浦春馬さんの遺作ドラマ。ファンとしてももちろん見るつもりでおります。終戦から今年で75年。私も広島に住んでいたことがありますが、8月はほかの地域より戦争を風化させないようなテレビ番組からイベントが多く催されてると感じました。広島平和記念資料館に初めて行った際は、すべて見終わった後、出てきた友達とまともに口が利けませんでした。あまりにも壮絶で、悲しくて・・・。

明日、8月15日は、現代を生きる日本人にとっても特別で大切な日。自分の子供にもしっかり伝えていきたいと思うのです。

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