ワーナーブラザーズホームエンターテイメント(以下ワーナー)は、Ultra HD Blu-ray対応作品を2016年末までに35タイトル以上発売することを発表しました。これでソニー・ピクチャーズ(SPE)と、ワーナーブラザーズ(Warner Bros)、20世紀FOXの作品を4Kで今年中に楽しめることになりです。
ワーナーのUltra HD Blu-ray対応作品すべて「HDR」対応タイトルとして発売される予定です。パッケージ(Ultra HD Blu-ray)の発売と合わせてネット配信での4K及びHDR対応も行っていくと、合わせて告知されました。
しかも一部のタイトルは最新の音声技術であるDolby Atmosにも対応するようです。
2016年にワーナーが発売するのは?
Mad Max: Fury Road 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
San Andreas 『カリフォルニア・ダウン』
The Lego Movie 『LEGOムービー』
Pan 『PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~』
しかし、発売日は未定。
第一弾作品のあとは、2016年公開の最新作を DVD/Blu-rayと同時にUltra HD Blu-rayでリリースするほか、『パシフィック・リム』『マン・オブ・スティール』など既存タイトルも順次 Ultra HD Blu-rayでリリースされる予定です。
また、今年の「第88回アカデミー賞」で「マッドマックス 怒りのデス・ロード」はこれだけの賞を受賞しました。
録音賞:「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
音響編集賞:「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
編集賞:マーガレット・シクセル「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
メイクアップ&ヘアスタイリング賞:「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
美術賞:「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
衣装デザイン賞:ジェニー・ビーバン「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
2016年はUltra HD Blu-ray元年に

昨年9月のIFA2015にてFoxはKingsman: The Secret Service (『キングスマン』) や Life of Pi、The Maze Runner, Wild, X-MEN: Days of Future Past, Fantastic Four (新しいほう)のUltra HD Blu-ray対応タイトルのリリース予定について発表しました。すでにSPEについても発表済となっています。
一方再生対応機については、昨年にパナソニックが世界初のUltra HD Blu-ray再生対応Blu-ray録画機「DMR-UBZ1」を発売しました。しかし、この時はハード機先行となり、対応タイトルの発売がほぼゼロの状態となっていました。けれども、今年はハリウッドの主要スタジオがUltra HD Blu-ray対応タイトルのリリース予定を相次いで行っていることから、Ultra HD Blu-ray普及元年となりそうです。
すでに4K映像はNetflixやひかりTVなどのネット配信、スカパー4Kなどの4K放送が始まっていますが、Ultra HD Blu-rayならでは大容量かつ高精細な映像(最大100MbpsかつHDR対応)はネット配信や4K放送では真似することが出来ないため、4K映像の素晴らしさを最大限に唯一のメディアとなりそうです。
今後は国内の制作会社からもUltra HD Blu-ray対応タイトルのリリース発表が期待されます。