GfKジャパン株式会社が発表した2015年の「家電・IT市場動向」によると、薄型テレビなどの売り上げ台数は減少し、ここ数年で最低をだった模様。しかし4Kテレビやハイレゾ等の高付加価値製品への需要は増加した平均単価は前年と比べて上昇したと発表しました。
テレビ買い替え動向について
ケーブルテレビ(CATV)のデジアナ変換サービス終了でのアナログテレビの買い替え特需が期待されたが、薄型テレビの販売台数はさほど伸びなった模様。
恐らく、CATV各社の受信チューナーを導入している世帯が多く、CATVがデジアナ変換サービスを終了したとしても、チューナーさえ持っていればそのまま受信可能だったためと想定されます。
薄型テレビの販売台数は頭打ち状態ですが、4Kテレビなどの大画面サイズの販売が好調だったことから、薄型テレビの税抜き平均価格は64,700円と前年から2%上昇しました。特に40インチ(型)以上のテレビの大半が4K対応となっていることから、平均単価を押し上げたことが主な要因です。

4Kテレビの売れ行きは?
4Kテレビの販売台数は、前年の3.2倍となる54万台となり、薄型TV全体に対する4Kテレビの構成比はで前年の3%から9%に、金額ベースで13%から30%に拡大しました。
特に昨年は4Kテレビの小型化・低価格が進んだことにより、前年を29%下回り207,600円となりました。主な理由として、4Kテレビ対応に40インチ台のラインナップが増えたことが大きいです。
単純に平均単価が下がっただけでなく、一昨年と比較すると、外付け対応だったチューナー等が内蔵されている4KテレビやHDR対応となっている機種が多く存在しています。
また、1インチあたりの価格は3,000~4,000円前後の4Kテレビが主流となっているため、地デジ移行時の普及目安であった1インチあたり5,000円のラインを下回っている4Kテレビが半場台数の4割以上を占めているようです。
今年はさらにこの傾向が加速すると予想されます。今月発売となるパナソニックの40型の4Kテレビ(TH-40DX600)がどこまで値下がりするかも注目要素の一つです。
BD/DVDは?
BD(Blu-ray)/DVDは、前年比11%減の460万台となった。数量で30%強を占めるDVDプレーヤーは同16%減と縮小が続き、全体の20%弱を占めるBDプレーヤーも出荷台数2%減と初めてマイナスに転じています。
出荷台数の約50%を占めるBDレコーダーも同9%減の230万台と4年連続のマイナスとなっています。
HD画質の再生・録画か可能なBDは出荷台数ベースで全体の70%を占めていますが、プレイヤー・レコーダーともに減少しています。
今後は4K画質が再生可能なUltra HD Blu-ray(通称4Kブレ―ルイ)プレイヤーや4K画質が録画可能なUltra HD Blu-rayレコーダー?の登場によるHDから4Kへの世代交代に注目がされますね。