4Kとは何か?初めて4Kを調べる方に分かり易く解説します!さあ4Kライフを一緒に楽しみましょう!!様々な疑問に、”自称”次世代放送研究家の私がお答えします!
実は、4Kという規格はないんです!
このようなロゴをよく目にすると思うのですが、4Kという名称の規格はないんです。一般的に4Kと呼ばれているものはITU-RにてBT.2020と規格されているものを指しています。
※ITUとは国際電気連合の略称です。
このBT.2020の細かい内容については技術的なことが多いのでまた別の機会に紹介しますが、ざっくり言うと以下の3つが規格として定義されています。
- 横×縦の解像度
- フレーム数(1秒あたりに表示される静止画)
- 色空間(表現出来る色の範囲)
上記の中で解像度を満たしているテレビやディスプレイが、4Kテレビ・4Kディスプレイと呼ばれています。「通称4K」なのです。
また映画の世界にも「4K」があります。独自の「DCI-4K」と呼ばれる別規格があり、解像度・フレーム数・色空間すべてがテレビの4Kとは異なります。この規格についても別のページにて紹介します。
最初に解像度について詳しく解説していきます。
まず、解像度について考えてみよう
解像度とは=画素数(ドット)と考えるとわかりやすいです。
画素数が多ければ多いほど解像度が高くなります。デジカメの画素数をイメージするとわかりやすいと思います。
では原理について解説していきます。
TVやPCのモニターなどは、光の三原色(赤:緑:青)の混色を利用しています。

この三原色は、混色すると白色光になります。また三色の組み合わせや光の強弱などで、原理的にあらゆる色を再現することが可能です。
TVやPCのモニターを拡大すると、赤・緑・青が見えます。この赤・緑・青の3色で1つの画素(ドット)を構成しています。
私たちが持ってる携帯、ゲーム機器なども同じ原理です。画素数の考え方はこんな感じです。
今、放送している地デジなどの画素数はどれくらい?
先ほど覚えた画素数(ドット)の数が何個あるかを見てみましょう!
地上デジタル放送(HD)は 横1440画素×縦1080画素
BSデジタル放送(フルHD)は 横1920画素×縦1080画素
実は、地上デジタル放送はフルHDじゃないんですねー
理由は、放送に伝える電波が限られているため、BS放送ほど十分な帯域を利用することが出来ず、横の解像度を若干少なくしています。放送の形式によって画素数が異なります。
では本題の4Kの画素数は?
一般的に言われている4Kとは、横3840画素×縦2160画素 の規格を指しています。
4Kとは、映像の横(水平)の解像度が、約4000画素があることを意味しています。
1000=1Kを意味し、通称4Kと呼びます。
一方で2Kという言葉も聞きますが、これはフルHDのことを表しています。
綺麗だってことは分かったけど、まだ少し???ですよね。下の図を見てください。
同じ面積でも、画素は4倍並んでますね。
従来のBSデジタル放送(フルHD)に比べ、縦2倍x横2倍の4倍の画素数です。細部まで高精細な画質を実現し、フルハイビジョンでは表現しきれなかった質感やディテールまでリアルに映し出します。
4Kが、今まで綺麗と思っていた、BSデジタル放送(フルHD) の4倍の画素数とは・・・。綺麗なのも納得ですね。
まとめてみると
4Kとは、映像の横(水平)の解像度が、約4000画素があること。
4Kと言われるものは、同じインチのモニターでも、画素数が多いため、繊細でリアルなディティールを再現できる。
今日は、4Kの画素数についての概要を書きました。
フレーム数、色空間については別のページにて紹介します。