前回、4KスマホやiPhone6s等と4K動画の比較を行いました。その際に痛感したのは4Kカメラとしての性能差の前に、そもそもブレてしまっては4Kであったとしても、全く見るに堪えない映像になってしまうということ。
そこで今回は「FDR-AX30」の特長の一つである「光学空間手ブレ補正」について各設定モードの映像比較を行いました。
光学空間手ブレ補正とは
ソニーが2012年からハンディカムの上位機種に搭載している、従来の方法とは全く異なるアプローチで開発した手ブレ補正技術です。これまでの手ブレ補正は、レンズユニット内で1枚のレンズが、動くことによって手ブレ補正を行っていました。
しかし、この光学空間手ブレ補正ではレンズユニットごと動く仕組みとなっており、従来に比べるとはるかに手ブレ補正の性能が向上しています。この機能を動かした状態で、レンズ側をのぞき込んでみると、まるで目のように動いていることが確認できます。
この仕組みによって、たとえ手ブレ補正を行った場合でもセンサーとレンズ間が一体で動くため、手ブレに関わる映像の画質への影響を最小限に抑えることが可能です。この補正は「スタンダード」と「アクティブ」の2種類の補正モードが用意されています。
手ブレ補正モードの変更方法
1.「MENU」をタッチ
2.「カメラ・マイク」をタッチ
3.「手ブレ補正」をタッチ
4-1.(手ブレ補正を切る場合)「切」をタッチ、「OK」をタッチすれば設定完了
4-2.(スタンダートにする場合)「切」をタッチ、「OK」をタッチすれば設定完了
4-3.(アクティブにする場合)「切」をタッチ、「OK」をタッチすれば設定完了
各手ブレ補正モードの映像比較
「手ブレ補正なし」、「スタンダードモード」、「アクティブモード」の3モードを以下の4シーンにて映像比較を行いました。各モードごとに4シーンを繋げる編集を行っています。音は不要かつ足音のノイズもかなり拾っていたのでかなり小さく絞っています。
シーン1:平坦な道を徒歩にて撮影(順光)
シーン2:平坦な道を徒歩にて撮影(逆光)
シーン3:段差がある道を徒歩にて撮影
シーン4:段差がある道を走って撮影
最後の「段差がある場所を走って撮影」はかなり揺れるため、視聴にはご注意下さい。
手ぶれ補正なし
手ぶれ補正スタンダード
手ぶれ補正アクティブ
まとめ
今回の比較では撮影の動きが激しくなるほど、アクティブモードでの補正が改めて確認することが出来ました。しかし、動きが少ない状態でアクティブモードにすると、画質低下にも繋がるため、撮影するシーンによってなるべく切替を行った方がいいと思われます。
Panasonicのビデオカメラ
SONYのビデオカメラ
公式:SONYのサイト
次回は、ジンバル等にこのFDR-AX30を搭載し手ぶれ補正の比較を行いたいと考えています。
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